稲荷塾のオンライン講座は既成のオンライン講座とどこが違うのか?

オンライン講座のためのホームページを作りました。

現ホームページとは別の制作会社に依頼したので、重視するところも違い、2つのホームページはかなり毛色の変わったものになりました。私としては結構満足しています。

既にネット上には存在していますが、まだ微調整があるので、お知らせできるのはあと数日後ということになります。

そちらにもブログが付いており、そこには主に思歩が書いていくことになります。

 

さて、稲荷塾のオンライン講座と既成のオンライン講座とは何が違うのでしょうか?

ちょうどそんなことを思歩に聞いてみたら、結構明快に答えていました。

 

既成のものは学校のペースに合わせ、学校で学んだことを演習し深めていこうとしている。それに対して稲荷塾のオンライン講座は、学校とは無関係に自分のペースで学ぶことができる。だから、たとえば1年間で数ⅠA、数ⅡB、数Ⅲの高校過程を学びきることができる。

 

う~む、

 

もうちょっと答えるのに苦しむだろうと思っていたのですが …

 

では、どうして自分のペースで学ぶことが重要なのでしょうか?

 

数学ができるようになるためには全体像を知ってから「演習」をすることが不可欠です。

高校過程を身につけるためにもそれなりの演習が必要で、学校によっては相当の課題を出すところもあります。しかし、それはあくまでも高校過程を身につけるためのものです。そういう演習と全体を学んだ後、それを使いこなせるようにするための演習は全くの別物です。事実として、どんなに演習している生徒であっても高校過程が終わったばかりの段階で入試の基本知識が自在に使えるようになっている生徒は限りなくゼロに近いです。高校過程が終わってから使うための演習が始まるのです。

ということは、新しく学んだことを定着させるための演習をしすぎたり、むやみに難しい問題に取り組むのは逆効果になりかねません。高校過程を終了するのが遅くなりますから。

話を戻して、今ここで話題にしている「演習」は高校過程が終わってからの演習です。その演習には二段階あり、それぞれに1年ぐらいかかるので、演習に2年間とれるのが理想的です。これを捻出するために「自分のペースで学ぶ」ということが重要だったのです。つまり2年間演習するためには高1の終了時に高校過程を終了していなければならず、そんな進度の高校は全国どこを見てもほぼありませんので。

 

今日はその二段階のうちの第一段階について書きます。

まず第一段階の目標は入試における常識を知ることです。入試問題が解けるようになるには、基礎技術に加えて「入試における常識」というものを知る必要があり、これができれば阪大ぐらいまでの問題で合格点が取れるようになります。

 

そうして高校過程が終われば演習の第一段階に進みます。ここでの目標を「入試における常識」を知るなどと、さも簡単に書いていますが、書くのは簡単でも実際に身につけるのは簡単ではありません。

たとえば稲荷塾の特別クラスで、高1の1年間で数ⅠA、数ⅡB、数Ⅲの高校過程を学んだ生徒が演習1のクラスに入ったときの状況をお話ししましょう。彼らは北野や堀川で上位の生徒です。

演習1では数ⅡBを中心に1年間で全体を2巡します。8月いっぱいまでで1巡し、その後数ⅠAを一部加えてもう一度数ⅡBを1巡します。この1巡目では誰もまるで解けません。高校過程を一通り学ぶ勉強と「入試における常識」にはかなり大きな差があるのです。

解け始めるのは2巡目に入ってからです。そしてそのころ、彼らは高2の秋に入ってきているので受験を身近に感じ始め、勉強に対する意識もかなり本気になってきています。ここで阪大ぐらいの問題が解けるようになってくると、モチベーションもぐっと高まります。

それがちょうど今の演習1のクラスの雰囲気ですが、かなり優秀な高2生が1年頑張ってようやくたどりつけるレベル、それが入試の常識を知ったレベルです。

 

これを経て演習2に進みます。

演習2についてはまた次回に書きます。