子育てについて
いい嫁さんをもらえば、おめでとう、あなたは幸せになれるだろう。
悪い嫁さんをもらえば、おめでとう、あなたは哲学者になれるだろう。
なんてな内容をソクラテスが言ったとか言わなかったとか …
私自身が育った家庭はひどいものでした。おかげで私はほとんど世の中からドロップアウトしているような状態で将棋に走りました。もちろん成功するはずがありません。
でも、育った家庭の在り方が私の人生を決めるのでしょうか?
断じてそれは違うと思いました。
いざ自分自身が家庭をもったとき、自分の負の経験を活かすことを考えました。そして1000倍いい家庭を築いたと思っていました。
でも、子どもから見た私は全然ダメだったみたいです。
さっきも思歩が言っていました。
何でもオトンが決めた。私はしっかりしてたから、ほっといてもできたのに … 怒られた記憶しかない …
結局、問題のない家庭など存在しないと思います。
理想の子育てもありません。
ただ、みんな手探りで生きているのです。
子どもはあるときに気付きます。自分の人生は自分で責任を取るしかないと。気付く時期は早い場合もあるし、遅い場合もあるかも知れませんが …
ですから、結果に振り回されないようにしましょう。
こうしたら、ああなるだろうからとか、分からないことを気にしすぎてはいけません。
同じことで、こうすれば人がこう思うかも知れないとか、世の中ではこのように判断されるだろうとか、不確かなものに制約されてはいけません。
確かなことは、自分がどのような動機で行動しているかについては自分でチェックできるということです。
もちろん、正しい動機で行動しても結果が良くない場合もあるし、正しいと思っていたこと自体が誤りだったということもあるでしょう。
そのときはさらに動機を精査し、やり直せばいいのです。
このように考えると随分気が楽になります。
子育てのことで頭がいっぱいになるのは、主に子どもが小さいときです。小学生のときとか。
子どもが中学生になり高校生になると、子育ての悩みは次第に質も内容も変化していき、だんだんと子どもに任せることが多くなります。
そして子どもはどこかで自立していくのです。
子育てがほとんど終わった親として思うのは、私がこうしたからこうなったというようなことではなく、子どもの成長に関わることができて幸せだったということです。
最近、子育てで悩む小学生部の保護者と話す機会があったので、伝えたかったことをまとめてみました。