8割と9割の差

「8割の正答率と9割の正答率では2倍以上正確性に差がある」と言ったら、「あんた、数学を勉強し直した方がいいよ」とアドバイスされそうな気がします。

 

実はこのところ、家から外に出るたびにマスクをしている人の率を計算する癖がついています。平均的に、4人マスクしている人に出会った後にマスクをしていない人に出会ったならば、8割の人がマスクをしているということになり、9人マスクをしている人に出会った後にマスクをしていない人に出会ったならば9割です。

こういう癖がつき始めた1カ月ぐらい前だと大体10人ぐらいのマスクをしている人に対して1人のマスクをしていない人が混じっていました。つまり9割以上のマスク着用率です。

最近は5人前後のマスクをしている人に対して1人のマスクをしていない人に出会います。まあ、8割強のマスク着用率です。

そこで思ったのですが、何かのテストがあって、正解と不正解の比が4:1ならば8割の得点で、9:1なら9割の得点だということですよね?

つまり、どの程度正解を続けられるかを考えた場合、4問正解を続けたところで1問ミスをする人が8割バッターで、9問正解を続けたところで1問ミスをする人が9割バッターです。

どうでしょうか?

8割の正答率と9割の正答率では2倍以上正確性に差がある、と思いませんか?

たとえば、センター試験で8割の得点率というのは京大を受けることができる最低ラインです。例外的に8割を切っていても、二次試験の腕力があれば受かる場合もありますが、センター試験で8割も取れないようでは二次試験に挑む資格がないと判断するのが一般的です。

これに対して京大を受ける平均的な成績の子は8割台後半をとっています。そして優秀な子は9割以上。

まあ、同じ京大生といっても上下かなりの差があるわけです。

 

ついでにテニスの話もしておきます。

4回ラリーが続いたあたりでミスをする選手と9回ミスせずにラリーできる選手が闘ったとすれば、勝負になりません。

 

「8割と9割は2倍以上の差がある」と思うようになりましたか?