体験記 その1

2011年3月11日は地震の日として一般には記憶されていますが、稲荷塾では今の建物の引き渡しをした記念日になっています。

その後、同じ年の3月19日号の東洋経済に稲荷塾の取材記事が載り、稲荷塾のシステムが少しずつ有名になって行きました。

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そして翌年2012年6月号のプレジデントファミリーにも取材記事が載りました。

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この表紙の写真の子が今年、京大に受かりました。数学はかなり苦手で、小4で稲荷塾に通い始めてから今回の合格までいろんなドラマがあったようです。

それでは体験記をどうぞ。

 

京大 文学部 糸川とき 教育大附属

私は小学校4年生から高校3年生まで9年間も稲荷塾にお世話になりました。小学生の頃はスイスイ進むのが楽しく、友達もできたので毎週の稲荷塾が楽しみでした。私は入塾した時期が早かったこともあり中学1年生で数1Aに入ったのですが、急に数学がアラビア語かというくらい難しく感じ、だんだん勉強が億劫になりました。今でも鮮明に覚えているのは、高校生に混ざって三角比の授業を受けているときに稲荷先生にあてられ、問われている意味が分からず「単位円って何ですか?」と聞いたことです。隣の男子の嘘やろ、という顔が忘れられません。また、A会話で友達になった洛星の1つ下の子に「数学が苦手で…」と言われ、「大丈夫!私もできなかったけどだんだんできるようになるよ!」とアドバイスしたところ、次の週のテスト返却で彼の方が点数が良かったことがわかりました。他にも、稲荷塾の玄関に置いてある雑誌には私の写真が載っているのですが、自分の不出来が情けなくていつも目を背けるようにしていました。このように数学に関しては本当に出来なかった記憶の方が大きく、稲荷塾の帰り道悔しくて泣いたことも数多くありましたが、稲荷先生と松谷先生は最後まで私を見捨てずご指導して下さいました。松谷先生には、高3で受講した演習1のクラスでずっと答案を見ていただいたり、相談に乗っていただいたり、本当にお世話になりました。先生はいつも的確であたたかい言葉を下さいました。また、稲荷先生のアドバイス通り塾のテキストを一通りやり直したり、演習の復習をし続けたりしているうちに少しずつ問題が解けるようになり、センター後の1月にようやく数学が楽しいと思えました。そして稲荷塾にはもう一人、Carmeliaという素晴らしい先生がいます。A会話では洋楽でリスニングをしたり、ゲームで単語を覚えたり、とにかく楽しく英語を学ぶことをできました。また、話す聞く能力だけでなく、ペンギンリーダーズやラダーシリーズなど、英語学習者向けの洋書を多読したことで長文を読む力がつきました。
冠模試ではほとんどD判定だった私を合格まで導いていただきありがとうございました。今まで9年間本当にお世話になりました。