東大京大入試にはある程度の難易度を保って欲しい?

松谷です。

今年の京大理系の問題は僕には文系の問題よりやりやすく感じたんですね。でも一般的にはすっきりしない鬱陶しい問題が多いなという印象のはずです。

なぜやりやすく感じたのだろうと考えてみたんですね。

で、気付いたんです。

 

今年は京大理系の問題が東大っぽい問題が多いなってことだったのかもしれません。

 

そうすると僕は慣れているので典型的に感じたのかもしれません。

 

普通の年だと、

京大数学は入り口の発想のところが難しくてそこを超えると割とあっさり解ける。小問誘導があまりないことも発想を難しくしてる要因かなと。発想を思いついたあとの計算とかは楽な印象です。ただ、論証をきちんとしなければならないなと。また、数3が結構少なく、マニアックな知識とかをあまり要求している感じもしない。

 

そんな印象です。

 

一方で東大数学は入り口の発想のところについては難しい問題もあるものの発想自体はそこまで難しくないケースも結構ある。実際小問が京大より多い。ただ、そこを超えてからも細かい技術や思いつきを組み合わせたり、場合分けを正確にしたり、記述をきっちりしたり、膨大な計算をしたりといったことが要求されるのでしんどい。また、数3が結構多いし、かなり高度めの知識や高度めの典型問題での考え方を押さえてあると有利なことも多い。

 

こんな印象なんですね。

 

それで、今年の京大理系で一般的に感じられる鬱陶しさは東大の問題を解いている時に感じる類の鬱陶しさだったんだなと。

 

そんなこともあり、僕にとってはまあすごくよくある感じだな。という印象だったわけですね。

 

例年と違っていつも多い数2bが1問しかなく(しかもそれが今度数3に移動するベクトル)、数3が3問、数1Aが2問、であったのもその印象に拍車をかけました。

 

なるほどなるほど。

 

まあ、でもいずれにせよ受験生には十分に歯応えがあるし、差がつく内容だなとは思います。

数学の塾をやっていると入試問題にある程度の難易度を保って欲しいという側面があります。

正直センターレベルの問題ばかりになったら数学の塾って必要ないと思うんですね。

そうなったら本当に基礎が苦手な人だけを教える補習塾があればいいと思うんですね。学校だと拾いきれない生徒ですね。

 

まあ、それはほかのどの教科においても一緒ですね。

 

 

まあ、入試の改革の行方を見守りたいと思います。

 

大学入試でのある程度の難問が高校以下の数学教育に寄与している面はある気がしますけどねぇ。。。