やるべきこと

「やるべきこと」などと言うと、何かネガティブな響きがあります。

でも「楽しいこと」って、本来、目的に向かって行動していることを意味します。つまり「楽なこと」は状態的な表現で「楽しいこと」は目的的表現です。

ということは、「楽しいこと」をしようと思えば、必然的に「やるべきこと」をしなければならないということです。

たとえばテニスで勝とうと思えば(楽しいことをしようと思えば)、地道な練習やトレーニング(やるべきこと)をしなければなりません。

 

今年の春ごろ、自分のスタミナが落ちてきていることを感じていました。2セット目に入るとパフォーマンスが落ち始め、3セット目には動きがはっきりと分かるぐらいに落ち、負けるはずのない人に負けてしまうという状態になっていました。

年だから仕方がないと言い訳を続けていましたが、転機は9月1日にやって来ました。この日、新体連の京都代表を決める試合で優勝した山本君と話していたとき、「ここで勝つために1年間走り続けてきた」と彼が言ったのです。そしてそれは「練習する以上に効果がある」と。

それで私は30分ランをする決意をしたのです。心拍数を1分間で148に上げ2分間かけて118に落とす、これを1セットとして10セットするのです。

1分間で148に上げようと思えば、文字通り思いっ切りのダッシュをしなければなりません。大体 400m ダッシュに相当すると思います。かなりきついです。その 400m をジョギングで戻って来るのに相当するのが2分間で118に落とすという作業です。

あまりにしんどいので、実際には7セットか8セットだけして、あとは流すことも多いです。

これを週1回、調子がいいときは週2回してきました。

効果はありました。

11月3日の新体連の試合では男子シングルスAで優勝しました。約2ヵ月のトレーニングでスタミナが戻りました。

 

「やるべきこと」とはポジティブな内容です。

誰かに言われて仕方なくとか、体面上やむを得ず、ではないということです。