独習中学数学の経過報告

中学数学は代数、幾何、関数の3つでできています。

公立中学ではそれぞれを3つに分けて中1の代数、中2の代数、… を作っており、中1の代数、幾何、関数を集めて中1の数学というものができています。中2の数学、中3の数学も同様です。

ただ、これは多少不自然なところで切られており、代数は代数で通して学ぶ方がよいと言え、実際、中高一貫校では数学のコマを代数、幾何、関数に振り分け、全部を2年間程度で学ぶようにしているところが多いです。

 

今、稲荷塾で作っている中学数学の参考書「独習中学数学」も代数、幾何、関数それぞれを通して学ぶ形になっています。

思歩が原稿を作り、私がチェックするという分担で作業を進めていますが、原稿は代数が終わり、現在幾何の途中を進めているところで、チェックは昨日で代数が終わりました。

チェックしている側からの感想は「驚くほど丁寧な解説だ」という感じで、これでなら小学生でも「独習」できると思います。

この「独習できる」ということもこの本の目標ですが、算数と高校数学の橋渡しとしての中学数学を最もシンプルな形で整理するということも重要な課題だと考えています。つまり高校受験のための参考書ではありません。高校受験の難しい問題は数ⅠAから降りてきていることが多く、それを中学数学の範囲で考えるとなるとさまざまなテクニックを使うか一部高校数学を教えることになります。それはこの本のテーマではないということです。

それからそれでいながら、その上に高校数学を載せることができるしっかりとした土台を作りたいと考えているので、決して易しい内容ではありません。

 

いや~ぁ、燃えますねぇ!

 

今後の予定では今年度中に原稿を完成させ、それから出版社を探すことになるので、おそらく出版は2021年春ごろになるだろうと思います。