夏は理科

京大工学部の二次試験での合格最低点は5割ぐらいの得点です。

ところが、浪人生は大概、理科で7割ぐらい取ります。つまり、理科だけで合格最低点に50点ぐらい勝つことになり、こうなるとかなり負けにくいということが言えます。

この状況を現役のときに作るにはどうしたらいいでしょうか?

今日はその方法を書こうと思います。

高校生は普段学校があるので、起きている時間を全部受験勉強に投入するというわけにはいきません。これが浪人生に対するハンデになっているのですが、夏は一つのチャンスです。

これを活かして夏に理科を頑張りましょう。具体的には8月いっぱいまでで、重要問題集を理科2科目とも2巡するようにします。すると入試で問われることの全体像が分かり、基礎的な入試問題は解けるようになります。

9月からは週に1回の割合で「一人模試」を実行します。これはオープンと実戦の過去問を準備して3時間きっちりを測って自分一人で模試をするのです。この目的は2つです。

1つは2科目をどのような順番でどのような時間配分で解けばいいのかという自分に合った方法を見つけ出すということです。たとえば物理が得意で化学が苦手だとしましょう。その場合、得意な物理から先にやればいいのか、化学から先に手を付けた方がいいのかはやってみないと分かりません。さらに、得意な物理に時間をかけて点数を伸ばした方がいいのか、得意な物理は短時間でやってしまって化学の計算問題に時間がかけられるようにした方がいいのか、それも実際にやってみなければ分かりません。これは単に得意不得意ということだけではなく、本人の性格なんかにも影響される内容で、その特性をつかむということが非常に大切です。そしてこれだけで得点が大きく変わります。

もう1つの目的は自分の弱点を知ることです。よく理解していたとしても解くのに時間がかかるようだとそれは弱点です。これを発見したならばそれをつぶしにいきます。

使う問題集も変わります。8月いっぱいまでは重要問題集でしたが、9月からはレベルを上げます。化学だと「化学Ⅰ、Ⅱの新演習」が定番です。物理は「名門の森」でしょうか。こういった問題集を用いて弱点をつぶしにいきます。

一人模試の成績推移を表にでもしておけばモチベーションも上がります。

この方法で二次試験まで突っ走れば、浪人生と遜色ない実力を身に着けることができます。

 

まあ、受験生にとってこれからが本番ということです。

頑張ってほしいです。