TOEIC大学共通テストから撤退
松谷です。
次年度から始まる大学共通テストの英語民間試験参入ですが、
TOEICが大学共通テストから撤退を、表明したようです。
まあ、TOEICは実際あまりにも大学入試っぽくないです。
内容はビジネスにかなり寄ってますし、リーディングとリスニングはものすごく有名な一方で、スピーキングとライティングはまだまだマイナーです。受験生がその両方取り組まなければならないとなるとなかなか大変です。
しかも、スピーキングとライティングは結構難しく点も出難いですし、リーディングとリスニングに至ってはテクニックを駆使することでものすごく点が上がりやすいですが、受験生にTOEIC専門対策する時間があるかというと微妙なところです。
撤退は良い判断ではないでしょうかね。実際受験生はあんまりTOEIC受けなかったと思いますし。
あとの専門試験は、TOEFLとIELTSはすごく良いと思いますし、個人的にはイチオシですが、今の日本の高校生の98%くらいには残念ながら難しすぎます。
また、ケンブリッジ英検とTEAPはマイナーです。
となると、やはり、当初の予想通り、
英検かGTECがほとんどの人の選択肢になるのかなぁと。今のところ英検の方が多いと思いますが。
まあねぇ。いいとも悪いとも言えません。
でも、結構多くの中学高校で学校受験してますから、そのままの流れで受けられるのかもしれませんね。
ただ、英検で難しいのは自分で級を選ばなければならないというところですね。
今回のようにほとんどの有名大学が英検準2級?レベルで良しとしていて、それ以上とってもあまり意味なさそうな状況においては、下げたチョイスをすると思います。
つまり、例えば、英検1級持ってる人がいたとして、東大を受けるとします。
高3で2回チャンスしかない、英検準2級でいい、それ以上でも加点はない。となったらどうすると思いますか?
恐らく、英検の準2級ないし2級くらいを受けて100%受かりにいきます。
でも、それって本当に時間の無駄に感じますね。
英検1級余裕合格レベルの人が、英検準2級とか2級の試験受けたら恐らく満点取れますが、なんにも学ぶことはないですし。問題集みたり会場行ったりするのですら時間の無駄に感じるんではないかと思います。
それって本当に制度に踊らされているような気がしますね。
そういう意味では正々堂々とスコアをできる限り多く取る方式のテストの方が気持ちいいなあとは思います。
じゃあGTECとかの方がいいのかなあ。
でも、GTECは昔と変わってなければ、項目反応理論みたいなのを使っていた気がして、問題がその人に応じて間違ったら簡単に、正解したら難しく変わっていく形式だったと思います。問題数も少なく取り組みやすい一方で、結構スコア変動があるような印象はありますね。ちょっとした指運で。
まあ、でもそれは、TOEFLとか他のどんな試験にも言えることでしょうかね。
うーん。
迷うところがありますね。
まあ、でも英検、GTECあたりを、受験する大学の要請に応じて高3の春ごろにさっさと受けて要件をクリアして、二次試験に集中した勉強をすることが、ベターな選択だというのは間違いないでしょう。
二回受けられるとかいって秋まで引っ張るのは絶対やめたほうがいいですね。