小学生部の対象学年変更(補足1)

ケンシロウは中学受験をしましたから(灘)、中学生になってから中学数学を始めました。それを自力で5ヶ月で仕上げて、その後稲荷塾に来ました。そして、高校課程、つまり数ⅠA、数ⅡB、数Ⅲの一通りは7カ月で学び、中2の約1年の演習を通して、京大を受験する生徒と同程度の実力に至りました。そして今、それをさらにブラッシュアップし、どう見ても合格者の並以上の力になっています。

こういう生徒の場合、もうこちらが何かを教えるという段階ではありません。できるだけ適切な演習問題を選ぶことぐらいしかすることはありません。

そういうことで、この夏で彼は卒塾します。

 

正直言って彼との勉強は楽しかったです。

でも、稲荷塾はこういう生徒をメインの対象としているわけではありません。

 

中2にもすごい生徒がいます。

彼女は小5で入塾してきて、中1の下半期から高校数学に入りました。そして半年で数ⅠAを仕上げ、今中2で数ⅡBのクラスにいますが、今回も数列の単元テストの成績はトップでした。灘や東大寺の、しかも自分より上の学年の子と競って勝っているということです。

間違いなく数ⅡBも半年で通過することでしょう。このペースでいけば、中2の間に高校課程を終了します。場合によってはケンシロウと同じく、「もう教えられない」ということが起こるかも知れません。

ただ彼女の場合A会話もとっているので、数学が「もう教えられない」となっても卒塾とはなりません。日本の環境下でCarmeliaのレベルを越えることは不可能ですから。

 

いずれにしても、「勉強は小5から」で十分だと思います。

ケンシロウやこの中2の子が小4や小3から来ていたらどのようになっていたかを見てみたい気もしますが、彼らが途中で詰まることは想像しにくいので、卒塾の時期が早まっただけかも知れません。

 

こういう経緯を見てきた結果、来年度からの小学生部の対象学年を5年生以上にすることにしました。