「分かる」と「できる」は違う

この前、数ⅠAクラスで不等式の証明の書き方を十分説明したのに、その直後の小テストで正しく書けた生徒が少なかったという記事を書きました。

「分かる」ということと「できる」ということは違うのです。

このことを知ってから私の授業は変わりました。

「分かりやすい授業」を捨てたのです。

分かりやすければ分かりやすいほど、生徒は分かったつもりになり、できるようにならないからです。

そうではなく、「できるようになる」ということにフォーカスする必要があるのです。

 

演習の授業でもそうです。

やりっぱなしではできるようになりません。

ですから、復習するようにと強調してきました。夏休みのように時間の余裕があるときに、できなかったテキストの問題をもう一度解き直すことを勧めてきたのです。

しかし、どの程度の生徒がそれを実行してきたでしょうか?

残念ながらしっかり復習をしてきた生徒は少数派だと思います。やるべきことをきっちりと実行できるということは、それだけですごく能力が高いということです。

それで、今は授業内に演習の時間を作って、テキストの復習ができるようにしています。

そうなると、どういうタイミングでどういう問題を解くのかが非常に重要になってきます。初めは勘を頼りに演習問題を作っていましたが、そのようにし始めてから2年が過ぎ、ようやく充実してきたと感じています。

要するに「稲荷塾の演習の授業はすごくいい」ということで、こういうことはすぐに伝わるものだと感じています。というのは昨年から演習1のクラスがあふれ始め、去年は9月から火曜日にもう一つ演習1のクラスを余分に作りました。今年も初めから2クラス体制でやっているのに9月から数Ⅲクラスの生徒が合流するので、高2生のクラスはあふれる見込みです。

 

2、3年後に河原町教室をオープンすることを目標に準備を進めていますが、急がないといけないかも知れません。