大学共通テストの試行調査は平均点3割
松谷です。
先日、大学入試共通テストに対する試行調査が行われましたが、それの分析結果が発表になってましたので、共有しておきます。
特に注目すべき資料は以下のpdfかなと。
今年は試行調査は行われない予定ですので、この結果をみて調整したうえで、今の高2生は初めての共通テストに臨むことになります。
数学に関連するところだけを抜粋してみるとこんな感じです。
まあ、小さくて読めないですね。
要するに、
数1Aのマーク式部分の平均得点率は35%弱。(数2bは受験者数が10分の1以下だったので参考程度だが44%)
得点分布は綺麗な正規分布っぽいのが左に寄った形。
数1Aに導入されている記述問題の正答率は3%から10%の間。(したがってマーク部分と合わせると平均得点率は30%を切る。)
5割の平均点を目指して出題したが、文章量が多くて解答が間に合わず無回答になっていると考えられるので、文章量を減らして思考時間を確保する。
記述問題は共通テスト開始当初は数式を3問書かせる程度のものになるかもしれないが、将来的に日本語記述も含めたい。
試験時間との兼ねないも考えて、幅広い層の学力をはかるため、日常的な事象と数学を絡めた問題は1題だけにする。
ほかに、
マーク式問題の当てはまるものをすべて選んでマークせよ(何個あるかわからない)という形の問題は、コンピュータの読み取りエラーの問題があるようで初年度は見送り。
大学への成績情報の提供の仕方は今年詰めていくようですが、実際の得点を正規化得点(平均50標準偏差15の正規分布に照らして得点化したもの)に変えて、9段階に分けて伝えることで検討中。全体の100%を4%7%12%17%20%17%12%7%4%という9つの段階で輪切りにするということですね。
まあ、そんなことが書いてありました。
まあ、要はとりあえず1年目は簡単になりそうですから恐るるに足らずですね。
そして、記述問題とか思考力表現力って難関大学だと2次試験でがっつり問われていますけどね。。どうしても全受験生にその力を身につけて欲しいんでしょうかね。。学力下位の受験生の実態も知っているだけになんとも。。。