高1特別クラスの展望
「唐揚げは揚げたてがいいのよねぇ」とお皿を持ってくる家内。
反射的に手を挙げてみたら、息子もほぼ同時に手を挙げていました。
互いに「ギャグのレベルがこいつと一緒か?!」とショックを受けた瞬間でした。
さて、稲荷塾の反転授業では1週間でテキストを2ページ予習してくることにより、数ⅠA、数ⅡB、数Ⅲのそれぞれを半年で学ぶことができます。
しかし中学生の場合、数ⅠA、数ⅡB、数Ⅲのそれぞれを半年でものにできる生徒は稀です。「ものにできる」というのは、たとえば全統高2模試を受けて偏差値が70以上というレベルです。
ですから、中学生の場合、半年ずつ2回でそれぞれを学んでいく生徒がほとんどです。しかし、そのようにすると1回目に甘かった予習が2回目への準備になり、結果的に2回すれば、反転授業を始める前に1年かけて学んでいたときよりよい成績を取るようになりました。
ところが高校生の場合、特に高校受験をして高校生になってから高校数学を学び始める諸君の場合、中学生のように悠長なことを言っていることはできないので、半年で「もの」にしなければなりません。
それはある程度、気合が必要な作業です。
ところが、今年はさらに数ⅠA、数ⅡB、数Ⅲの高校課程すべてを1年でやってしまう「特別クラス」を企画しています。ここでは1週間にテキストを3ページ予習することになり、しかも完成度を下げないということになれば、大変なことのように見えます。
実際、大変なのですが、なぜかそこにトライしようとする生徒たちは非常に楽観的です。悲愴な決意をしているなどという生徒は1人もいません。
なぜでしょうか?
おそらく、中2のケンシロウが中1のときに1週間に6ページのペースで予習してきたという話を私がしたからだと思います。
その後中2のケンシロウは1年の演習を経て、京大に受かるだろうというレベルまできたのですが、「そんなやつがいるんだったら、今度高1になる俺(私)が1週間に3ページの予習ができないはずがない」と思うのは当たり前です。
さてどうなるのか、むちゃむちゃ楽しみです!