長い問題と短い問題はどちらが解きやすい?
松谷です。
数学の問題において、
長い問題と短い問題はどちらが解きやすいと思いますか?
長い問題の方がややこしいから難しそうだ!!
というように考える一般の人は多いかもしれません。
例えば、新共通テストのプレテスト問題の一つはこんな感じでした。問題文だけで、こんな感じです。
なにやら大変そうだ!と思う人もいるかもしれません。
一方で、短い問題といえば、
京大の2006年後期の問題
「tan1°は有理数か。」
という問題や、東大の2003年前期の
「円周率は3.05より大きいことを証明せよ。」
という問題が有名です。
なんだ、シンプルで簡単そうだ!と思う人もいるいるかもしれません。
ただ、僕個人としては、数学の問題に関していうと、
往々にして短い問題の方が解きづらいと感じます。
それは、どこから手をつけていいかすぐにはわからないから、というのが主な理由だと思います。
これはある程度高校数学をやった人なら賛同してもらえると思います。
長い問題はたしかに、読み取りの面倒くささはありますし、条件処理の多さなどあるかもしれませんが、それだけです。
基本的には、長い問題はその長い問題の中で、解答につながるようなヒントを出し続けているみたいなもんだと思います。
そんな手がかりがいっぱいなわけですから、それは解きやすいに決まっています。
ただ、一つ確かなのは、読み取るのは、面倒くさいなっていうことです。
先日、ベネッセから、新共通テストの新作問題の解説動画を依頼して頂いたんですね。それで、今、その問題を解いてどうやって説明するかを考えていたんですが、ふと問題の難しさってなんだろうなって考えてました。
新共通テストの目玉は、こういった現実にやや即した課題が長い文章で与えられて、そこから題意を読み取って立式して、記述して答えるっていう問題です。
ただ、この問題って実際には上位層には簡単な気がするなあなんて思ってしまいました。
一方で、平均くらいの人はこういうの確かに苦手なんだよなとも思いました。
入試改革はやっぱり日本全体の標準層の底上げを狙っているのかな。
なんて、もやもやと考えましたね。
ではでは。よい日曜日をお過ごしください。
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