一からやり直す

さぼっていて、それを取り戻そうとするとき、どこから手を付けたらいいのでしょうか?

これに対する私の答えは「一からやり直す」です。

今やっていることを何とか理解して付いていこうとするような方法でも何とかなるかも知れません。

しかし、それは遅れが小さい場合で、大幅に遅れてしまったならば、一から行くのが一番早いと思います。

 

何でこんなことを書いているのかと言えば、数ⅡBの下のクラスでは、最早、数ⅡBそのものを入れようとしてもその作戦が機能しないぐらいに基礎が弱い子が何人もいるからです。

まず、式の計算が異常に遅い、そしてミスが連発する、(-5)^n と -5^n を混同するようなミスもある、…

てな具合で、本来9時10分までの授業が昨日も10時過ぎまでかかってしまいました。

無理です。

数ⅠAの数と式、つまり一番最初からやり直さないと、何も積み上げることができません。

この話をしたら、何人かはあからさまに嫌がっていました。ただでさえ遅れているのに、また一からやり直すのか、という心理的な負担もありますし、下に降りることは嫌だというプライドもあるように見えました。しかし、それが一番の早道だとしたら、やるしかありません。

高3の諸君で基礎が弱い場合、数ⅠAや数ⅡBのテキストをやり直すようにと勧めます。そうしたら、彼らは必ず、1ヶ月もしないうちにテキスト1冊分の復習を仕上げます。必ずです。

やる気になればできるのです。

学校の勉強がどうのこうのとか、クラブが忙しいとか言い訳をしている以上は本気じゃないということです。

本気じゃなければ稲荷塾は合いません。