空所の内容は前後で規定される~京大英作文~
松谷です。
日曜にブログを書き損ねるところでしたが、どこかで休日は書かないというのが基本になると思います。実際内容のないブログを毎日書いていることが多いのですが、少しでも間を空けてわずかでも内容の質が上がった方が少しでも読んでいる人にとって有益な気がするので。。。
ただ、僕は、一度書かないと、書くのをどんどんさぼっていくのが目に見えているので、とりあえずやれるところまでやっているだけです。。。(週休2日になり、2日に1回になり、1週間に1回になり。。)
まぁブログを毎日書いているという時点で、かなりの鈍感力を発揮しないとできないことですがね。自分の文章はきっと誰かに響いているはずじゃ~みたいなアホな感性を発揮しないとなかなか続けられません(笑)ハハハ。
さて、
現代文や英語についてアドバイスしているときに伝えることなんですが、
設問としてとりあげられているような空所や下線部の内容や意味は、
基本的に前後の文脈で規定されます。
つまり、その空所や下線部だけ見てても内容が決まらないということです。
現代文が苦手といっている人は、後の文脈を意識しないことが多いですし、
英語の設問では論理そのものに意識が行ってない人も多いです。
まあ、別に現代文の専門家でもありませんから、詳細を伝えたいわけではありません。
ただ、英語の質問を受けた中で感じたことがあったので、僕なりに注意だなと思ったことを伝えたいと思います。
それは、一般的に、上に書いたようなことは読解問題のときに気をつけるべきと思っている人が多いような気がしますが、
実は、英作文の問題とかでもこの考え方が必要な時があります。
それが、東大の自由英作文の会話文補充形式とか、
ここ数年の京大の英作文の形式です。
この形式では、
前後に英文または日本文が書いてあって、その間が空所が空けてあって、そこに、英文を入れるという形式なわけです。
たとえば、簡単なイメージで言うと、
「今日のアメリカ社会ではさまざまな観点において分断があると言われている。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□□□
しかし、そのような溝を埋めていこうという気が今の大統領にあるのかはわからない。」
こんな感じの□の中に英文を入れていくという感じです。
その時に、英語の正しさの前に重要なことがあります。
それは、□の前と後ろの文脈を踏まえて矛盾しない内容を入れなければならない。
ということです。
どんだけ正しい英語であっても、
Many high school students go to school every day.
Most of them play tennis after school.
なんて関係のない文を入れたらだめに決まっています。英語が正しくても0点です。(上の例は事実ですらないですが。。。)
これだけなら当たり前だろそんなことするわけないと思うかもしれませんが、
実際はもうちょっと複雑に仕組んであるので間違いやすい場合もあります。
例えば、上の例だったら、
□□□の前では、「今日のアメリカ社会ではさまざまな観点において分断があると言われている。」
と言っていて、□□□の後には、「そのような溝を」とか言っています。それを考慮すると、
□□□には、具体的な分断の例を入れなければならないということです。
さらに、□□□のあとには、「しかし、」と書いたあとに、分断を乗り越えられるのかどうかみたいな話に繋がっています。ということは、□□□の時点で分断が乗り越えられたとか、乗り越えられつつあるみたいな話を入れたらだめなわけです。分断が問題になっていることを書かなければならないわけです。逆接の前の内容を書くわけですね。そもそも、日本語の「しかし」とか「~だが、」などが、英語でいうところの本当に逆接になっているかというのは考えた方がいいときはありますが。。
まぁ、こんな感じでちゃんと前後と矛盾ないように入れないといけないわけです。
そして、矛盾のないように考えつつ、あとは、自分の英語力とも相談しないといけないわけです。
たとえば、ヒスパニック系の移民が増えていて、従来の白人との割合が逆転している地域もあり、国への帰属意識に違いが出ているとか、アメリカの内陸部の工業地帯では生活が徐々に苦しくなっていたりして、西海岸のシリコンバレーなどとは生活状況が異なる。などなどを思いついたとしても、英語で表現出来ないとしたらそれは厳しいわけです。
ヒスパニックってどういうんだ。。移民のつづり自信ないな、割合が逆転。。。シリコンバレー。。。。ううう。
となったら、やはり自分が言える程度の内容で矛盾がないように書かなければならないわけですね。まあ、でも正直日本語でがちがちに完全に内容を決めてしまうと、それを翻訳しなければと思ってしまうんですね。ただ、実際は、日本語にピッたりの英語がそもそもない場合も多いですし、どうにもうまくいかないケースが多いです。ということで、だいたいのアイデアを日本語の補助で考えたらあとは、英語で表現しやすいように表現していくというのが普通かなと思います。(そもそも、英語で思考ができるという人にはこのアドバイスは無視すべきものです。)
多くの人がメキシコなどからアメリカに移住してきて、一部の地域では、もともと住んでいたアメリカ人より多くなっている。彼らはアメリカがどれくらい好きかにおいて全く異なっている。とか。
これくらいなら何とか英語で言えるかな。みたいな感じになりませんかね。ちなみに、上の日本語は、日本語を英作文が書きやすいように調整しているというより、僕の感覚的には自分のストックの中で英語で言えそうな表現を考えて、それを日本語にしてみましたみたいな感じですがね。
ということで、まあ、僕は、英語の先生になりたいとかいうわけではないので、別にごたごた講釈をたれたいわけではありません。(もう既にたれていますが。。。。)
上のような具体的な事例は多少の参考程度です。適当に考えた例ですし最適なものではないでしょう。だから結局言っていることは、文脈を意識して空所補充系の英作文も取り組んでくださいね。くらいです。
でも、もう少し役に立つ事が言えるとすると、
採点基準を意識してくださいね。ということです。
もっというと、11月の模試を受ける前に、少なくとも、夏に受けた模試の採点基準や実際の採点のされ方のところをしっかり見てくださいね。
です。
さらに、時間があるなら、模試の過去問の採点基準をもっと見てもいいくらいです。その作業はセンター後でももちろんいいのですが、特に秋の模試で自分の志望校を変更するかどうかぐらいを検討している人は、それくらいしてもいいです。
なんかつらつらと書きましたね。。。
数学の先生ですから、数学の記事をもう少しアップすべきな気がしてきましたね。。。
はは。まあいいか。