稲荷塾はいい塾か?
今、塾は生徒募集の時期ですから、いろんなことを考えます。
たとえば、
いい塾ってどんな塾か?
とか。
でも、これは「誰にとってか」を明確にしないと答えることができません。
もちろん稲荷塾もいい塾を目指していますが、どんな対象に対してもいい塾ということはありえません。
では、稲荷塾はどういった生徒を対象にしているのでしょうか?
まず、稲荷塾のキャッチコピーは
東大・京大受験のための数学専門塾
です。
ですから、初めから「うちは東大・京大なんて考えてないんですけど …」という場合は、合いません。
本気でそのレベルを目指す生徒のみを対象にしています。
そのために、最初に大切なのは理解能力です。
新しい概念を難なく飲み込んでいく能力。物事の本質を掴む能力。
これが一定以下だと、到達しないだろうということが見えてしまいます。
次に、モチベーションです。
数学の場合、新しい概念を理解しても、すぐにはそれを使うことができません。
その新たに身に付けた技術がどのような場面でそのように使われるかを知り、実際に使ってみなければならないのです。
つまり、演習が必要だということです。
これを実行するにあたり、それなりの目的意識だとか、自己管理能力が必要になります。
要するに、一定以上のモチベーションが要求されるということです。
この、一定以上の理解力、一定以上のモチベーションをもっている生徒にとって、稲荷塾はいい塾なのでしょういか?
はい、私はそう思います。
一応、宣伝ですから …。
では、なぜそう思うのかを書きます。
この理由はいくつかあります。
稲荷塾のチラシには「稲荷塾7つの特長」というのが出ています。
しかし、その中でも特に主張したい内容は「演習2」です。
多くの受験生は標準問題が解けるようになってから、東大・京大レベルの問題が解けるようになるところで苦労します。
たくさんの問題を解いて、多くのパターンを頭の中にインプットしても、この壁を乗り越えることができません。
もちろん解答を見れば、理解することができます。
しかし、自分でそれを発想することができないのです。
ですから、そのレベルの問題が非常に難しく感じられます。
こんなに勉強しているのに届かないとすれば、無理じゃないかと不安を感じ始めます。
実は、標準問題が要求している内容と東大・京大レベルの問題が要求していることが違うのです。
私はあるときこれに気付きました。
要するに私も悩んだということです。当時は京大の問題が異常に難しく感じられ、「こんなんができるやつは天才じゃないか?!」などと思っていたのです。解答を見て、「おぉ、そうか!」と感動しても、それを自力で思い付くことは不可能のように感じられました。
初めは、自分が勉強不足だから、つまり技術が足りないから気付かないのだと思っていました。
でも、そういうことが要求されているわけではなかったのです。
もちろん、習い覚えた知識自体も、もう一段階掘り下げる必要があります。単に答えを出すための技術としてではなく、その意味を深く理解し、他とのつながりの中で把握することが大切です。
しかし、これはあくまで姿勢であって、そんなことを完璧にしようと思えば、ほとんどの受験生は無理だということになってしまいます。
そうではなく、問題の読み解き方というか、解法へのアプローチの仕方に鍵があったのです。
私がこれを見つけたとき、急に京大の問題が簡単に見えるようになりました。
この方法を「演習2」で伝えます。
私の知る限り、このような授業をしているところは他にありません。
もっと高度な知識を教えるところは結構ありますが …。
ですから、標準問題が大体解けるという段階まで準備して「演習2」に入れば、驚くほど伸びます。
ということで、「稲荷塾はいい塾か?」という問いに対する答えは Yes です。