ミカン
なんでミカンという食べ物があるのでしょうか?
これはどう見ても酸っぱ過ぎて、人が食べるには適していないように思われます。
なのに、家内も子どもたちも喜んで食べています。
全くの謎です。
それで一昨日、人間の限界に挑戦する気持ちで1個食べてみました。
いや~ぁ、不味かったですねぇ!
1個食べきった自分を褒めたいと思いました。
ということで、人それぞれ感じ方は大きく違います。
勉強の進め方もそうですねぇ。
稲荷塾小学生部のやり方は、もともと私の娘のために考えたものです。彼女はテニスで非常に忙しくしていたものですから、中学受験はハナから無理でした。ですが、中2から高校数学に入れるようにはしてやりたかったので、手っ取り早く算数と中学数学を終わらせる方法を考えたのです。
すごくいい方法だと思いました。
でも合わない子もいるのです。
まず、ある程度レベルが高くないと、こなすことができませんし、レベルが高くても、タイプによってはもっとゆっくり進んだ方がいい子だとか、1つ1つに演習を入れてきっちり積み上げて行きたいと考える子もいるのです。
それと始める学年にもよります。
最近気付いた傾向ですが、3年生や4年生から始めた場合は、算数終了後にすぐに中学数学に進まずに算数の演習をした方がいいかも知れないということです。
結局、極論すれば、個々にカリキュラムを組むのがベストです。
しかし実際上そんなことはできないので、「できるだけ」個別に対応するという方針で稲荷塾は運営しているのです。
反転授業もすごい方法だと思います。
でも、「新しい単元を自分で予習して来る」がどうしてもこなせない子もいます。
「稲荷の独習数学」には私が授業で話していることが整理されているので、読めば分かるようになっているはずですが、話を聞いて理解するのと、自分で読んで理解するのとでは微妙な違いがあるのです。
まず、受動的か能動的かの違いがあります。
次に、耳からの情報の方が目からの情報より入り易いというタイプとその逆のタイプといろいろあるのです。
さらに、年令的な差は確かに存在しています。中2と高1では肉体的精神的差と共に、大学受験に対する見え方がまるで違います。結果的に半年で数ⅠA(数ⅡB、数Ⅲ)がこなせるかどうかの割合が大きく変わります。
結局、「ある程度のモチベーションを持っていて、本を読んで理解できる」ということが必要になり、誰でも半年で数ⅠAなりができるというわけにはいきません。
しかし一つ朗報は、半年でできなくても、その半年で頑張ったことが「しっかり予習をした」ということにつながり、次の半年でかなりのレベルにジャンプアップし、1年で数ⅠA(数ⅡB、数Ⅲ)をものにしたことになるのでこれは悪くありません。
ただ、この場合、最初の半年は苦戦しながら進んで行くので、それでもいいと割り切れるタフさが要求されます。
そういう意味でも、土曜日の15時から21時に演習の時間を設けています。
これは授業を休んだ時に振り替えをしたり、予習が大変だと感じるときに助けてもらったり、単にたまった質問を解決するために使ったり、途中入塾の塾生が通常授業に入るための準備をしたりと多目的で使っています。
反転授業に乗り切れないときには、ここを利用して最大の効果を生むようにしてほしいということです。
いろんなタイプがあり得るので、稲荷塾も最大限頑張ります。塾生みんなも頑張ってほしいと願っています。