理想と現実の狭間で

松谷です。

成績や、授業の様子などを見ていて、

トータルとして、だいたいの生徒は伸びている気はします。

(そういえば、数2bの単元テストの採点を終わりました。受けていない人以外は。)

 

僕の理想は、稲荷塾に来た人を全員伸ばすということです。そして、できたら、全員に、東大京大医学部など志望のところに、しっかり届くような数学力を身に付けてもらうことです。

 

なので、だいたいの人が伸びていることは嬉しいことです。

 

ただし、

元々の飲み込みがそんなによくなくて、

でも、目標が割に高めで、

それに合った努力をしていない場合は

苦戦するなと感じます。

 

でも、見合った努力って何かをはっきり言うことは難しいです。

 

目標や現状やその人の能力や時期などによって、見合った努力の量は変わってきてしまうからです。

 

特に、苦戦組に見合った努力をしろという場合、こちらも気をつけなければならないかもしれません。

 

単純な量の問題に帰着する場合は簡単です。ただ、やればいいだけですから。(反転授業で予習まったくしてない人とか、中学数学のテストを解きっぱなしにしている人とかがそれですね。)

 

ただ、ほんとにまったくわからない場合は、やったとしても、がむしゃらに時間だけを費やすことになってしまって、それでもわからなくて、無力感ばかり感じることになるかもしれません。そんな場合には、僕は、人に助けてもらうしかないのかなと思っています。そうすれば、時間も大幅に短縮できますしね。

 

稲荷塾は、土曜日の演習の時間という1500から2100の時間をフリータイムとして設けています。ずーっと質問できる先生がついているわけで、僕もチューターの先生も、たいてい全ての疑問に答えられるはずです。

 

また、土曜以外でも僕が空いている時間があれば、いつでもフォローする準備はできていますので。使って欲しいなと思います。

 

学校帰りに寄りました、みたいな人を見るといつも嬉しいものなんですね。

 

まぁ、こう書いてくると、生徒の努力量にばかりに責任転嫁しているように見えますが、

 

僕の方は僕の方で、自分が教えている場合、基本的に生徒の成績が伸びないのは自分のせいだと思っています。

 

ただし、反転授業などの性質上、あまりにもレベルが低い状態で参加すると、授業中だけでは上げきれない場合が多いんですね。

 

もちろん、それでも、2回目になったら、前回の授業が予習という形になって、少し上がりますが、自分で努力をしようとするサイクルに入っていかない場合、結局、伸びはとても少ないと感じます。

 

まあ、いろいろ書いてきましたが、苦戦していても、それでも時間を捻出したり、塾に来たりとかができない場合もあるようです。

 

めちゃめちゃ忙しい部活とかだとそうですね。

 

あとは、でもプライオリティの問題だと思います。それを、少し無理やり時間をかけてでもどうにかしたいと思うかどうかですね。

 

僕は、個別指導出身なんで、できるだけ、全員をよい方向に導きたいという理想で動いているので、上のような場合には、歯がゆい思いがします。現実を感じてしまいます。

 

しかし、それでも、理想を求めてやっていきたいです。

 

また、皆さんが掲げる目標の高さの目安を示しておきますね。

 

個人的に、かなり低学年(中1、中2、中3の前半など)で反転授業を一回で飲み込めて行ける人は、明らかに僕の学生時代より優秀です。まぁ、将来がどうなるか想像つかないくらい楽しみです。

 

高1、高2くらいでも1回で飲み込むのは、まぁまぁ大変ですし、かなり優秀なんですが、それでも時期を考えるとなんとかがんばって1回で飲み込んでいくのが理想ですね。レベルの高い高校なら学校もそれに近いペースでやりますからね。特に理系ならば、それで有利になっていきます。

 

2回くらいで、しっかり身について行っている人は、多分僕の学生時代と同じような感じなんですけど、反転授業をしていることで、自分で新しい物事を飲み込んだりといった勉強の姿勢という意味で僕よりは上回っている気がします。しかも、低学年ならなお有利です。僕は高1終わりでやっと数2bを飲み込みましたからね。

 

3回目、4回目という人は、正直、少し問題が出てきていますが、気持ちや行動が伴ってくれば、挽回できるものだと信じています。

 

実際、反転授業が始まった今となっては、3回といっても1年半のことになります。以前の稲荷塾でも2回授業を受ける人はいましたが、それは、もう2年というスパンが確定してしまいますからね。