いよいよ上半期の終了近し

数ⅠA、数ⅡB、数Ⅲクラスでは、いよいよあと2、3回の授業で終了になります。

これは本当にすごいことです。

もちろん、それぞれを半年で飲み込むことが難しく、再受講して、つまり1年かけてそれぞれを学んで行く諸君もいます。

しかし、システムとしてそれぞれを半年で学ぶことができるようになったことがすごいと思うわけです。

特に進度的に遅れている諸君にとっては朗報です。つまり高校受験をして高校生になってから高校数学を始める諸君にとっては、早く高校課程を終えないと演習時間を確保できず、したがって非常に忙しい高校生活を送ることになるのですが、それが大いに緩和されました。緩和されると同時に、可能性が大きく広がったということです。

さらに、中2から高校数学に入ったような諸君でも、優秀であれば半年で数ⅠAを終了し、9月から数ⅡBに入ります。今年はそういう子が5人出ました。もし数ⅡB、数Ⅲもそのペースで行ければ、中3の8月いっぱいで高校課程を終了することになります。

もし、「独習中学数学」を書いてしまって、中学数学のクラスも反転形式で行えるようになれば、中学数学も半年で終わるようになります。

まあ、何かが起こりそうです。

 

それから、この反転授業は進度を速くすること以外にも重要なメリットがあります。

この前の日曜日に保護者説明会があり、さまざまな声をいただきましたが、そのうちの一つを紹介します。

大学生や社会人になると、わからないことを調べて勉強することは当たり前。今からそのやり方を習得するのもいいかなあと思っていました。

これです。
このことは、当ブログでも何度か書いていますが、「配慮の行き届いた、分かりやすい授業は必ずしも生徒のためにならない」と感じているのです。
どんなに心を配っても、つまずく子はつまずくのです。
それよりは、つまずくのを待って手助けする方がよっぽど効果的です。
要するに、勉強とは能動的な作業であり、受け身の姿勢ではいつまで経っても自立することができません。
そのように考えると、この反転授業は、新しい単元を「稲荷の独習数学」を使って自分で学び、テキストの問題を解いてみて、詰まればまた「稲荷の独習数学」に戻って … という作業を繰り返すので、まさしく「能動的学習」です。
中には、従来の授業とのギャップを感じ、適応するのに時間がかかる子もいますが、多少の時間がかかっても絶対に克服すべきです。そしてもし、この新しい方法が身に付けば、将来的に必ず役に立ちます。

塾生たちが大いに飛躍していくことを願っています。

ちなみに、下半期は8月31日(木)から始まり、新規生徒のための説明会は8月27日(日)に行います。そのためのチラシは8月19日号のリビングに折り込みますが、近日中に当ホームページにもチラシの原稿を貼り付けようと思います。