英語教育の改善について
Carmelia が88才のおじいちゃんに「毎日リスニングしないとダメよ!」てな感じで宿題の念押しをしていました。
「リスニングは難しいんだよぉ」
「Nooo, you have to!」
といったような感じでしたねぇ。
思わず笑ってしまいました。
そう、リスニングは毎日やらないとね。
しかし、私もCDプレーヤーのためのコンセントがそこにあると言いたくて言えませんでした。
コンセントは英語ではなく、正しくは electrical outlet とかいろいろ言い方があるようです。
その「コンセントでは通じない」という部分だけは覚えていたのですが、単語が出てこなかったので、
アー、ウー the souce of electricity
なんて言ったら、一応伝わりました。でも、何か「電源」の直訳ですねぇ。
まあ、知ってるだけの単語なんて、実際の会話では使い物にならないです。
瞬間的に出てくるぐらいに深く理解していないとダメです。
このように考えて行くと、英語を話すトレーニングが絶対に必要です。
私も「聞いたり、読んだり」は結構頑張っているつもりですが、話すという部分が手薄です。
A会話でも、その辺をどのように取り組んで行けばいいのかを考えて行きたいです。
さて、今日英字新聞を読んでいたら、ベネッセが実施した英語教育に関するアンケートについての記事が載っていました。
そこでは小学校での英語教育は有効だったと大多数の小学6年生が感じている一方、同様に感じている中1生は約半数しかいないと述べていました。
またクリアに発音することが大切だと小学生が考えているのに対し、中1生で同様に考えているのは20パーセントにも満たないとあります。
この調査の結果を受けて、小学校での英語教育と中学校でのそれが一貫していないことがその原因だとベネッセは結論付けていました。
要するに中学では読むということが重視され、文法が強調されますが、それは高校入試、そして大学入試が「書かれた問題」に対応するという形になっていることによると分析していました。
まさにその通り。
それで、これを改善するために、センター試験に外部試験を導入し、「読み、書き、聞く、話す」の4技能を測る方向に転換しようとしているのです。
まあ頑張ってほしいですが、同時にこの改革はすごく大変だとも感じます。
なぜって、そもそも4技能を教えることのできる先生、つまり英語がぺらぺらの先生なんて、ほとんどいないからです。
何で外人の先生を雇って、全面的に担当してもらうようにしないのでしょうか?
あるいは外人の先生が担当するクラスと日本人の先生が担当するクラスを併用してもいいと思いますが …。
私立の学校ではそういうふうにしているところが多いと思います。
そうそう、そういえばA会話のアドバイザーをしてくれているMary は北野高校の先生をしています。もともとは滋賀大学の先生でしたが、今は北野高校。
やっているところはやっているわけです。
しかし、 Mary は日本語もぺらぺらですし、単に英語のネイティブというのとはわけが違うので、そう簡単にこのレベルの先生を見つけることはできません。
ということで、本気で改善しようと思えば、相当のお金が要るでしょうねぇ。
稲荷塾としてもできる限りのことをして行きたいです。