人生をかけて打ち込む分野
「稲荷の独習数学」の正誤表はないのか、という問い合わせをいただきましたので、昨日それを作って、ホームページのニュースのところにアップしておきました。
さて、藤井四段の連勝フィーバーは終わりましたが、何となく追っかけてしまいますねぇ。
昨日は連勝ストップ後の初対局だということで、棋譜を見ました。
いや~ぁ、
強いです!
すぐにでも負けそうな状況に追い込まれながら、それを何とかしのいで、その後は切り合いに出ました。
私には受ける手しか見えていませんでしたので、ちょっと驚きました。
おおむねプロの将棋はスリル満点ですが、昨日は特に、何でそこまでぎりぎりを行くのかと、そのメンタルを疑ってしまうほどでした。
まあ、読みが深く、正確だということなんでしょうねぇ …。
と、ここで気付いたのですが、私の場合、明らかに将棋の方がテニスよりも向いています。
でも、下手くそな方のテニスに情熱を傾けているわけです。
なぜでしょう?
まあ、成り行きでこうなったわけで、自分でもよく分かりません。
しかし、将棋が向いていると言ってもプロになるほど向いていたわけではありませんし、健康を害するほど将棋にのめり込むことに疲れを感じていたことは事実です。
そういう意味で、プレーヤーとして参加するより、プロの将棋を見て、ああだ、こうだと言っている今のスタイルの方が楽しいとも言えます。
ところで、ビジョナリーカンパニー2では3つの円の交わりに集中すべしと言っています。
3つの円とは
- 情熱を感じる分野
- 世界一になり得る分野
- 経済的原動力になり得る分野
です。
私の場合、将棋もテニスも2と3に当てはまりません。1だけです。
だからそれらは趣味です。
ん?
世界一なんて、私には関係ないわ、などと思っているお母さんがいるんじゃないですか?!
それはとんだ勘違いです。
たとえば息子がいるとして、誰が世界で一番彼を愛しているでしょうか?
誰でも分野を選べば世界一になれるのです。
問題は分野の選び方です。
生き方として、あるいは仕事として分野を選ぶならば、世界一を目指すことができ、情熱を感じ、しかも経済的原動力になる分野であるべきだということです。
藤井君のように若くしてその分野を見つける人もいるでしょうし、紆余曲折の末に発見する人もいると思います。
いずれにしてもそれを探して行くべきで、もし見つけることができれば、無限の力が湧いてきます。
私の場合、初めに将棋に出会ったときは「これだ!」と思いましたが、結局それは勘違いで、その後教育の分野に道を求めました。求めはしたものの、思えば長い下積みでした。右に迷い、左にふらふらしながらやってきたように思います。
今のように目標がクリアになったのは、ある程度子供が大きくなった後、自分の年令で言えば50前後になってからでしょうか。
しかしその後は極めてすっきりしています。塾も劇的に変わりました …。
う~む、
将棋のことを書くと、ついつい自分の人生を振り返ってしまいます。
でも、それは当然ですね。
人生を賭けて打ち込んでいましたから。