算数ワンポイントレッスン
こんな計算をするとき、
と結果が同じなので、
とやりますよね?
同じことで
だったら、
とやるのが当たり前です。
しかし、こんなのは習ってするものではなく、少しでも楽をしようと考えていれば、勝手に見えるようになるものです。
そういう意識で取り組めば、単純な計算でさえおもしろくなりますし、計算自体も速く正確になるのです。
逆に、最初に習ったやり方の範囲から一歩も外に出ない子もいて、こういう子はやり方を覚えているわけで、意味を考えようとはしていません。
昨日も高1の子で、連立方程式を解くのに異常に時間がかかっている子がいました。
どう見ても10秒程度で答えが出るようなところに数分かけているのです。
確かに、初めて習った時に解き方としてそのように教えてもらったのかも知れませんが、ケースバイケースで、この場合はこうした方が得だ、いや、こういう場合はこうすればよい、… と工夫を重ねて行けば、自然と処理が速くなるのです。ところがこの子の場合は最初に習ったところで思考がストップし、その後の成長がなかったことが見て取れ、改善の道はかなり厳しいと予想されます。
やり方ではなく、意識が変わらないといけないからです。
まあ、そういう意味で、一つは表情ですねぇ。
「作業」をしている子の顔は、やらされている顔になりますし、そこに意味を見つけ、工夫することを楽しんでいる子は、集中したというか、いい表情になって行きます。
それで、何が表情を変えるのかと言えば、やっぱり意識を変えることでしょうか。