感情は内から起こるか外から起こるか
松谷です。
carmeliaのレッスンを僕も受けているのですが、日記の直しの中で、英語の文化みたいなのを改めて感じる機会がありました。
エネルギーが内側から湧き出てきている。
みたいなことを言おうとして、下手くそなことに、僕は、
Energy is coming out of inside.(誤り)
という日本語英語を書いてしまって、
それに対するCarmeliaの直しが、
「エネルギーは内から出てこない。I feel very energetic.などが普通。」
というものでした。
そこで、改めてはっとしました。
そうだ、英語での考え方では、感情というものは、内側から起こるものではなく、外部の働きかけによって起こるものだったわ。と。
日本人学習者なら、誰もがsurprisedとsurprisingやexcitedとexcitingの違いに対して一瞬戸惑った記憶があるのではないでしょうか。
驚いたり、興奮しているのは自分なのに、なぜ、受動態の形にするのだろうか?
なんとなく、驚かされているから、興奮させられているから、受動態だみたいなことで納得して進んでいったんだと思います。
しかし、これは、英語の考え方を知らないと真に納得できないのではないでしょうか?
たとえば、
じゃあ今から驚いてみてくださいと言われたらどうでしょうか?
もしかしたら、
というようなリアクションを無理やりとる人もいるかもしれません。
その人は芸人になることをオススメします。
でも、実はできないはずです。悲しんでください。興奮してください。感動してください。どれも実はできないと思います。
つまり、何らかの原因が、外部から与えられて、初めて感情というものは、「起こされる」ものなのだ、という考えなわけです。だから、受動態の表現をするわけです。
その核の考えが分かれば、
surprisedとsurprisingやexcitedとexciting
などの違いなどもすっきりと理解できるのではないでしょうか。
もちろん、何でもないことに感動して笑顔になるとか、ジーンと伝わってきた何かによって自然と涙がでるとか、内側からの燃える何かを感じて興奮するとか、あるような気はします。
ただ、それは、日本人的な感性なんだろうなぁと思います。
どっちが優れているとかではないと思います。
これが、文化の違いというやつなんでしょうね。