いよいよ入試。前日当日は何をすればいい?
松谷です。
いよいよ明日から、国公立大学の入試ですね。
入試前日
入試前日にもなると、新しい知識をどんどん詰め込んだり、新しい演習をたくさんしたりという段階ではないと思います。
もし、そういうことをしなければならないようだと厳しい状態といわざるをえませんが、そうしない方がいい理由がしっかりあります。
難関大入試において、付け焼刃で仕入れた新しい知らない知識が点数に換算されることはほとんどないのです。その知識を十分理解したうえで運用して解くということが求められるので、付け焼刃の知識がその域まで達することがほぼないからです。
さらに、入試においては、新しい知らない知識で失点したときはあきらめがつくのですが、知っていた知識があやふやだったり、それを忘れていたりしたことで失点したときには、悔いが残り、ほかの科目にまで悪影響が残るからです。
ということで、これまでの復習を間違ったところを中心にまとめノートなどでざーっとして、あやしいところをじっくり見ておく、もしくは、それに対する簡単な演習問題をして理解を確認するといったことをおススメします。
ただ、まったく新しい問題を解かないほうがいいとも言いません。なぜなら、やはり新しい問題は、新鮮であり、それに対して、1から頭をひねっていくという作業は、すでに知っている問題を考えるのとは少し違うからです。
ですから、新問を大問1問分くらいやるのはいいのではないかと思います。
くれぐれも各科目過去問2年分くらいやるみたいな暴挙には出ないほうがいいです。間違いなく脳が疲れてしまって、明日のベストパフォーマンスがでません。
ただ、過去問の全体を眺めることはよいと思います。その理由は時間配分の確認です。どの大問にだいたい何分くらいかける。難しい問題にあたったときはどうする。見直しはどうする。というのをある程度シミュレーションして、確認しておくのはとても大事です。
そして、最後に、しっかり寝るということです。これが本当に一番大事です。
まとめると、入試前日は、
「これまでやったことを間違ったところを中心にまとめノートなどで復習する。」「少ない新問で頭のひねり方を確認する。」「過去問を眺めて、時間配分を確認する。」「しっかり寝る。」
入試当日
入試当日については、ベストパフォーマンスを発揮するということに全力を傾けます。
そのためによいと思うことをいくつかあげます。
まず、会場に何をもっていくかですが、自分の厳選した参考書なり、ノートをもっていきましょう。僕の場合、英単語帳と古文単語帳、英文法をまとめた薄い教科書、間違い復習まとめノート(数学理科)、1冊数学の問題集くらいを持っていきました。
そして、いざ試験がはじまったら、
試験中は、何があってもあきらめてはいけません。時間内のなかで、1点でも多くかき集めてください。(1)ができなくても、(2)でとる、方針だけでもかく、よくわからなくても途中までかいた式は消さない、なんて当たり前です。微分しただけで、1点くるかもしれないわけですし。ただし、各大問ごとにはある程度時間設定をしておかないと、全体パフォーマンスに影響しますので、その見切りはしっかりします。
できたと思った問題は、見直しをしましょう。単純な計算ミスで泣かないように。
また、終わっていった科目は忘れていってください。思い出したところで、終わったことは結果になんの影響も与えません。たとえば理科の試験後には、化学式を忘れ、国語の試験後には古文単語を忘れ、英語の試験後には英単語を忘れてください。いったんすべてわすれていいですので、脳の空き容量を大きくしておき、脳の負荷を下げます。
あとは、英語の試験の前には、少し英文を読んだり聞いたりしておくのをお勧めします。よくあるのですが、試験が始まると、英文が上滑りして内容が全然頭に入ってこないということがあります。これは、試験の緊張もそうなんですが、英語の読む頭になかなか切り替わってないことも原因と考えられます。今まで読んだことがある、200Wくらいの短文でいいので、読んでおいてください。
そして、2日目もある場合、しっかり寝てください。ご両親やご家族と話すとリラックスできるケースが多いようです。
まとめると、入試当日は、
「自分の使いこんだ信頼できるノートなどだけ厳選してもっていく」「試験中は何があっても気持ちを切らさず1点でも多くかき集める。ただし、大問時間設定はする。」「できた問題は見直しをする。」「終わった科目はきれいさっぱり忘れる」「英語の試験前には脳を英語にするために英文を読むか聞く。」「2日目あるならご家族と話すなどしてリラックスしてしっかり寝る。」
以上です。塾生皆が頑張ってほしいです。
受験生は読んでいないと思いますが、心が伝わると思って書いておきます。