言葉を正確に使うべし

稲荷塾小学生部では連絡帳を作って保護者と私で情報交換をしています。お母さんたちには家庭での様子、学校での出来事なんかを書いてもらい、それを読むのを楽しみにしています。

でも昨日はちょっと不思議な現象がありました。この連休を使って、家族で釣りに行ったという話が4件も載っていたのです。あまり釣れず小浜の寒さを体験した話、たくさん釣れて盛り上がった話、釣れたアジをフライと南蛮漬けにしておいしかったこと … 。思わずコメントしたくなるような話が多かったです。

これはたまたまでしょうか? それとも当ブログがちょっとだけ影響を与えたのかも … 。

 

さて、昨日の続きです。

授業を受け身で聴くだけじゃダメで、「考える」習慣を身に付けるべきだという話でした。

同じことで、言葉を正確に使うということも大切です。

式、関数、方程式、まるで違うこの3つをごちゃごちゃに扱う子がいます。

昨日の数IIIクラスでも「sin x と a sin 2x の交点は …」などと書いている子がいました。

模擬テストなんかだったら、答えが合っていたら丸がもらえるかも知れません。しかしこういう言葉の乱れは、定義を正確に理解していないということにつながりますし、非常に印象が悪いです。私なら間違いなく減点します。

同値と等値の区別がつかない解答なんて見る気もしません。

さらに言えば、同値変形なのか必要条件の変形なのかが曖昧な解答を見ると、この子は論理が弱いとすぐに分かります。当然採点は厳しくなります。

細かい違いを理解する能力がインテリジェンスです。

細かい違いに無頓着な子、考える習慣のない子はまるで「ざる人間」です。やってもやってもすぐに忘れて行きます。こういう場合、単に勉強時間を増やせば改善されるわけではありません。

「分かった」と思うレベルを上げる必要があります。本当に分かったのか、人に説明できるぐらいに分かったのか、厳しく自分に問いかけてほしいものです。