将棋のプロ編入試験

将棋の折田さんがプロ編入試験を受けています。

5回中3回勝てば合格の試験で、まず初戦を勝ちました。次は1ヵ月ほど先のようです。

いや~ぁ、どうなるのでしょうか?!

 

アマチュアの全国大会で優勝もしくは準優勝するとプロの棋戦に出場資格が与えられ、そこで規定の対局数と勝率を越えるとプロ試験を受けることができるようになっています。

その資格を得るのは限りなく不可能に近い規定です。

そして資格を得たとしても、直近でプロになった若手5人と対局して3勝以上しなければなりません。これまた、そういうルートでプロになることを許しませんよと公言しているようなものです。若手プロに対して6割以上の勝率なんて、トッププロじゃないと無理ですから。

プロの強さを測るには段ではなく、レーティングを見ます。これは同じ点数の者どうしの対局だと勝てば一定の点が増え、負ければ一定の点が減りますが、相手の点数と自分の点数の差に何某かの割合が決められていてそれがかけられて点数が移動します。ですから、ある程度の対局数をこなすと、レーティングが非常に正確にその人の実力を反映するようになります。

プロは現在166人いますがトップが渡辺明で1992点。一番下は1217点です。

これまでプロ編入試験を突破した棋士は瀬川さんと今泉さんの2人だけですが、瀬川さんが1517点で今泉さんが1610点ですから、このあたりの点数がアマトップの実力だと思われます。

ちなみに瀬川さんのときのプロ編入試験はゆるゆるで、何となく「プロにしてあげましょうよ」という世間の声に押された形での実施になりました。今の規定になったのは今泉さんのときからで、私は「絶対に突破不可能だ」と思いました。実際にはその不可能の壁を今泉さんが打ち破ったわけですが、今回は果たしてどうなるのでしょうか?

 

私の意見では、こういう強い人は試験なんてせずにプロにしたらいいと思います。

そして勝てなくなった弱いプロは、対局ではなく別の貢献を探すべきです。普及とか。底辺層の棋士の棋譜なんて誰も見たいと思いませんから。

厳しいことを言っているようですが、それがプロというものです。