共通テスト直前

いよいよ今週の土日が共通テストですねぇ。

センター試験から共通テストに変わるときは、マーク式では学力が正確に把握できないから記述式にしようという意図が根本にあったと思います。

でも、記述式にするとその採点は大変な作業になるので、試験日を大幅に前倒しにする必要があり、高校のカリキュラム上それは適切ではないという声が強く、そもそも一体誰が採点するのか、それは公平に実行しうるのか、などの問題が浮上してきて、結局、試験日はセンター試験と同じで内容も全面的にマークシート方式に落ち着きました。数学の問題に不要な文章が増え、無意味に面倒になった等の改悪はありましたが、事実上、何も変わってはいません。

私個人の意見を述べると、それぞれの大学で要求される学力があるかどうかを共通テストで測ることは無理なので、そこでは基礎学力の有無をチェックすることのみに留め、つまり、足切りのためのみに利用すればよいのではないかと思います。

実際、共通テストの成績と二次試験の成績の合計で大学の合否は決まりますが、上位校になればなるほど共通テストの比率が下がります。もう少し具体的に言えば、両者の比率は京大や東大では大体 1:4 であり、これが最も共通テストの比率が低いところです。

受験生サイドからすると、共通テストは面倒なものそのものです。

京大・東大受験生において、2次試験で圧倒すれば共通テストで多少負けても何の問題も生じませんが、ぎりぎりの闘いになったときに、共通テストの数点が合否を分けることがあるのです。それに、あまりに悪いと東大では足切りされる恐れもあるので、気が抜けないわけです。

しかも、理系受験生において、数学・理科で点を取るのは当たり前で、社会や国語の点数が重要になる都合上、基本的に興味が薄い分野に力を入れないといけないのです。

ということで、共通テスト直前になって、受験生たちは苦労していることと思います。

何とか頑張り抜いてほしいです。