いいコーチとは?
25年ほど前にテニスを始めたとき、隣のコートで茶髪の元気なお兄ちゃんが大声で指示を出しながら魅力的なレッスンをしていました。
私はすぐにこのコーチのクラスに移ることにしました。そのコーチのレッスンでは、生徒の頭数を瞬時に数えていくつかのコートに分けたり、また集めたりしながら、ずっと動かし続けるのです。疲れる度合いが他のコーチのレッスンとは比べ物にならず、生徒は必死で食いついて行く中で、当然のことながら汗をかき、自然と笑顔になって行くのです。
まあ、只者ではないと感じました。
ですから、しばらくしてプライベートレッスンもしてもらうことにしたのですが、そのとき、ヘッドコーチから西村さんが京都でナンバーワンのプレーヤーだということを知らされました。
テニスを始めたばかりの全くの初心者がそういう人にラケットの握り方から習う、まあ、普通にはないことです。
これがコーチとの出会いでしたが、それ以来、多分800回以上のゲームをしてもらっています。
その中で初めてゲームが取れたとき、顔がにやけて真顔に戻ることができなかったことを覚えています。
それから、スピンサーブ。進行方向に対してまるで直角に跳ねるように見えました。
いろいろありましたねぇ …
分野は違えども、いいコーチになるという意味で、たくさんヒントをもらったように思います。