松谷より最後のご挨拶

松谷です。

本日で稲荷塾のブログを書くのも最後になるかと思います。(明日が受験なので、受験生へのエールでもう一本だけブログ書きますね。以下ちょっと長いので、時間がある方だけお読みください。すみません。)

2017/1/12に初めまして松谷です!という新人丸出しの?ブログを書いて以来、1643本のブログを書いてきたようです。

当然その間に勤務をしてきたわけで、おおよそ丸5年ちょい勤務させて頂きました。

稲荷先生という名のある先生の数学塾にやってきた僕はまとまった講師経験もないただのど新人講師でしたから、多分いろいろと塾にとって負荷となっていたんだろうと思います。

 

そんな僕でも5年間ずっと充実した気持ちで働けたのは、稲荷先生をはじめとする稲荷塾の皆さん、そして、担当させて頂いた生徒さん(と我慢してくださった?保護者さま)のおかげでした。

 

自分の塾を持ちたいという朧げな夢はあったものの、力もなく、物もなく、名もない30代の1人の企業勤めを辞めただけの人間でした。

 

そんな人間が、この場所で、確かに、「稲荷塾で5年数学の講師を本気で務めました。」

という朧げな夢へのとっかかりとなる確かな刻印を得ることができました。

 

小学生部では、能力もモチベーションも多様の極みである小さな生徒との会話、指導のなかで教えることの楽しさを真に感じることができました。天才と呼ばれているだろう生徒でも苦手意識をもっている子でもどんな子も見ているのは面白かったです。

 

中学数学の生徒やチューターの先生からは、中学数学を1年間でこなすという最初は無茶に見える目標をこなしていくうちに、目に見えて成長し各学校のトップなどになって自信を得ていく成長の始まりを見ることができました。そして、中学数学を1年で終えることがいかに無理なく自然なことなのかを肌で感じることができました。またチューターの先生は僕も嫉妬するくらい生徒とうまくコミュニケーションをとり、誰になにを言われるでもなく熱心に献身的に教える様子から本当に人として信頼できる人間性を見せてもらいました。

 

高校数学では、反転授業という仕組みのなかで、できたら話して説明して理解させたいという講師という生物のエゴと最初は葛藤していました。しかし、次第にその効率性、自主性の育み、トップレベルの生徒が教えすぎないでも達する高みなどに感心しながらバランスをとれるようになりました。そして、予習やテストで真剣に奮闘する顔、自ら疑問を解決しようと質問してくる生徒が疑問を解消したときの笑顔、自律的な学習を進めていくうちに大人な顔になった生徒を見守ってこれました。

そして、演習クラスにいる受験生などからは、目標に向かって真摯に努力する人間としての魅力を感じていました。ここまでくると講師と生徒は上下関係などがなくなってきて、ほとんど対等な立場であり少しだけ先に生きて知っていることをアドバイスしたり横で見ていたりという立場です。ここでは東大や京大や医学部志望の生徒と毎回真剣勝負です。自分を超えるような生徒の発想や粘りなど何回も見せてもらいました。みんなが何かしらの不安を抱えながらもそれでも懸命に前に進んで成長していく姿からは大きな刺激を受け、自分自身の数学力、指導力だけでなく人間力を高めるように促されていた気がします。

特に、去年、一昨年の受験生はまだかなり拙い部分が残っていたであろう指導の中でそれでも信じてついてきてくれて本当に感謝しています。その経験は一生の宝物です。

 

僕にとってはこれらのどれひとつとっても欠けてはいけない経験で、これらすべてがあって初めて僕の独立して塾を持つという夢が具体性を帯び始めたのでした。

 

それでも、塾を立ち上げるということは簡単なことではありませんし、普通は夢を語るだけで実現しないんだと思います。

でも、稲荷塾の寛大なはからいのおかげで、生徒さんの移籍を自由にさせてくださったり、同じテキストを無償で使わせてもらったり、姉妹校という位置づけまで頂きました。

これにより、新しい自分の塾を本当にありがたい形で始めることができることになり、あとは、僕の努力次第だと思います。塾は1人のお客さんに来てもらうことがとても大変ですから、本当になかなかないことだと思います。感謝です。

 

稲荷塾の生徒さん保護者さんは本当に魅力的な方たちだったと思いますし、稲荷塾の空間は僕にとっては最高の空間だったと感じます。この稲荷塾を選ばれた生徒さん保護者さんは間違いなく大正解だと思います。輝く未来がきっと待っていると思います。

 

今後は、河原町の自分のまつたに数学塾でも、稲荷塾の姉妹校として稲荷塾の良さを引き継ぎつつ、稲荷塾のような最高の空間を僕なりに作り、生徒さんに貢献できるようにしたいと思います。何もないところに移籍してくださった生徒さんや、稲荷塾姉妹校ということで選んだくださった生徒さんを精一杯サポートするのが僕の責務だと思っています。もちろん楽しみながらやります。

 

長いようで短い5年間でしたが、自分を受け入れてくれた稲荷塾、生徒さん、保護者さんに感謝したいと思います。皆さんのおかげで今を生きることができていると思います。

 

今まで本当に本当に本当にありがとうございました!!!!!!!

 

少し寂しいですが、まだ実感はそんなにありません。たぶん、明日くらいに感じるのでしょうかね。でも、明日受験ですし、すぐに自分の塾の準備でバタバタするので感じる暇がないのかもしれないですね。。。

 

ちなみに新しい塾名はまつたに数学塾という名前ですが、ブログをちょこちょこ書いてますので、もしお暇なときがあれば暇つぶしに御覧ください。遠巻きに応援してもらえれば幸いです!http://matsutanijuku.com

もちろんたまに遊びに来てくださっても大丈夫です!冷やかしも待ってます(笑)

冷やかし?叱咤激励?用の連絡先です(笑)

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