東大・京大合格までの道のり part3

反転授業により2倍の進度で進めるようになりました。

これにより3年間で学ぶことになっている高校課程を1年半で学べるようになり、結果として1年半の演習期間を確保することができるようになりました。

さらに少し工夫すると、演習期間を2年にすることができます。

今日はそのことについて書きます。

 

まず、入試の中心は数ⅡBです。数ⅠAで学んできたことを基礎として、さまざまな分野にそれを応用した技術が数ⅡBです。

三角関数、指数・対数関数、数列、ベクトル、図形と方程式、微分・積分のように分かれていますが、それぞれが独立した分野であることが一つの特徴です。つまり、たとえば数列とベクトルはどちらから学んでも大差はなく、一方が他方を理解するために必要だというわけでもありません。

もう一つの特徴は、数ⅠAと比べて覚えるべきことがずっと多くなるということです。

それで、数Ⅲとは何かと言えば、これは数ⅡBの1分野です。数ⅡBの微分積分の内容が多いので、2次関数と3次関数の微分積分を数ⅡBと呼び、その他の一般関数の微分積分を数Ⅲと呼んで分離したのです。

一般関数とは、主に三角関数や指数関数、対数関数です。

結局、数ⅡBがしっかりしていれば数Ⅲで詰まることはなく、数ⅡBが怪しい場合は数Ⅲが入っていきません。

 

ですから、数ⅠA、数ⅡBを半年ずつで学んだなら、そこで数ⅡBまでの演習に入ります。半年演習をして数ⅡBが固まってきたところで数Ⅲをします。

このときに余裕がなければ演習をストップして数Ⅲだけにします。

しかし、演習にかかる労力は、それまでの新しい分野を飲み込むための労力よりかなり軽いので、演習を継続させながら数Ⅲを学ぶことができると判断する生徒も多いです。すると演習期間を2年にすることができるというわけです。

 

もう一つ、数ⅠA、数ⅡB、数Ⅲの高校課程を1年でやってしまう方法もあります。そうすれば演習期間は2年になりますので。

稲荷塾ではこれを特別クラスと呼んでいますが、新しく習う概念をすっすっと飲み込むことができる子にはすごく有効です。「すっすっと飲み込むことができる」と感覚的な書き方をしてしまいましたが、たとえば堀川なら上位10%程度だと考えてもらっていいと思います。

そうでなければ、初めに書いた方法以上の効果を生むことはありません。