おぉ、いとしのカナブン

最近、小学生部の連絡帳で蛍を観に行ったという書き込みが複数あり、親子でそういう時間が共有できることの素晴らしさを感じました。

 

ところでみなさん、カナブンがどこで成虫になるかが長年分かっていなかったということをご存じですか?

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カナブンと言えば、私にとって「クワガタやカブトムシを採りに行けば、必ず出くわす甲虫で、クワガタかな、と思ったらカナブンで、な~んだ … とがっかりさせられる存在」という意識でしかありませんでした。

そうそう、子どものころにカナブンの前翅の付け根に糸をくくりつけて、糸の他端を持ってカナブンを飛ばして遊んだこともありましたが。

まあとにかく、カナブンなんてどこにでもいくらでもいるという認識だったのですが、実は飼育が極めて難しく、研究者の間でも、どこで蛹化(ようか)するのかが長年分かっておらず、謎だった、という話を聞き、急に私の中での地位を上げました。

これが分かったのは2009年のことだそうです。

昆虫写真家の鈴木さんがたまたま葛(くず)の葉っぱを持ち上げたときにそこにいて、大発見につながったそうです。

ちなみに葛切りの材料としての葛は、今ではジャガイモにその役割を取られ、栽培される機会が減ったことと、ソーラーパネルの設置場所として生息地が脅かされることになり、かなりその数を減らしているそうです。

この葛を主食としているカナブンとしてはピンチです。だから、カブトムシ等が減っていないところでもカナブンの数は減少しているそうです。

 

う~む。