合格体験記その7

松谷です。

合格体験記がまた一つ届きました!!

大阪大学 医学部医学科に合格した

畔柳 圭祐くん(洛星)です!

彼はかなり力があったのですが、非常にレベルの高い戦いの中で勝てるくらいには試験でうまく発揮しきれないときが多く秋くらいまで苦しみながら戦っていました。しかし、練習のときでも本番での出力を意識してやるようになってから安定感と粘りが出てきて最終的にはかなり伸びて秋の京大や阪大の冠模試などでは偏差値70以上のレベルに到達して、本当に成長したなあと感慨深いものがありました。それでも、本当にレベルの高い戦いですから、共通テスト後、出願前のギリギリまで彼の得意不得意と入試問題の相性などを総合的に考慮して志望校をどうするべきか授業後に真剣に話し合ったのがいい思い出です。そして、最後の最後は勇気を出して勝負して、課題だったメンタルの闘いも制して栄冠を掴み取った彼の頑張りを誇りに思いますし、横でサポートできたことを非常に嬉しく思います。浪人してから稲荷塾に来てくれたのですが、レベルの高い中でもそこからさらに力を伸ばしていった彼の体験から学べることは多いのではないでしょうか?

どうぞ!!

 

合格体験記

大阪大学 医学部 医学科 畔柳圭佑 洛星

僕が受験勉強を本格的に始めたのは、高校2年の秋でした。それまで数学を重点的にやってい たもののあまり伸びることはありませんでした。単発で休暇期間中に化学の講習を受けること はあっても、現役時代に塾に行って授業を受けていたのは数学だけでした。結局、高3の一年 間も数学に多くの時間を割くことが多く、物理化学に多くの時間をかけられませんでした。模 試の結果も物理化学が足を引っ張ってしまっていた上に数学も全然安定していませんでした。 今から考えると、「過去問を何年分やったから大丈夫」「この参考書を何周したから大丈夫」 という根拠のない自信によって自分の学力を客観視できていなかったように思います。浪人時 代の予備校の物理化学の授業を初めて受けてから、現役時代に勉強していてバラバラだった知 識がパズルのピースのようにつながっていき、今まで自学習でなんとかしようとしてきていた 自分を後悔しました。

稲荷塾に通い出したのも浪人生活が始まってからで演習2の授業を通して、自分で考え抜く力や、抜けなく全ての分野をくまなく学習することができたおかげで数学の多くの思考を要する難しい問題に立ち向かう体力もついたし、数学の得点の安定性も増した ように思います。秋以降は松谷先生に数学の苦手分野の問題ピックアップしていただいたり、 英語の記述添削指導までしていただき、松谷先生とカーメリア先生には感謝してもしきれませ ん。 英語はもともと得意であったため、浪人時代の各科目の時間配分は英数物化1:3:2:4ぐらい でした。浪人生であったため時間が比較的自由に使えたので大まかには午前中は数学、午後は 理科、夜は英語と言うように分けていました。それぞれの模試で良い成績を取ることを目標に 模試までの大きな目標、1週間ごとの中期的目標、1日で終わらすべき目標、と言うように3段 階に目標を分けて立てモチベーションを保ちやすくしていました。現役時代にすべての範囲を 一通りやっているので、各分野どのくらい時間がかかるかということが予めわかっていたので 計画は立てやすかったです。予備校や塾で習った事はなるべく早く復習し、学期末にさらっと もう一度流すと言う形をとっていました。数学は稲荷と予備校のテキスト以外に、入試数学の掌握をやっていました。英語は英文読解の透視図や英語難構文の真髄や色々な大学の過去問 を、物理は予備校のテキスト以外に、標準問題精講(名前に反して難しく難系より解説が丁寧)、 難問題とその系統をやっていた。僕は化学が一番できなかったが、予備校のテキストや夏季講 習の教材(駿台の夏期講習の計算特講は自分の化学の成績を上げる非常に大きな助けとなったの でオススメ)をやり込みました。直前期も過去問をやる際は本番と全く同じ時間に合わせてやり ました。そうすることで自分の集中が切れて試験に影響の出る時間帯を把握し、そうならない ように休憩の時に食べるものなども工夫しました。過去問をやる際は本番と同じ緊張を作り出 すように会場の雰囲気を想像したり、開始前に黙想する習慣をつけたりしました。本番の時も 同じように問題が配られてから黙想すると自然と練習の時を思い出して緊張を和らげることが できました。

模試はどんな点数でも、いつも松谷先生に見ていただいてアドバイスをいただき ました。一年かけて親身にみてくださっていたので、僕の成績や癖も非常に的確にわかってく ださっていて、直前に志望校に悩んでいた時にも先生の言葉はすっと入ってきました。本当にありがとうございました。

 

 

彼はもうかなり大人だったので、大人対大人として冷静に彼の現状を踏まえてのアドバイスをしていました。辛い気持ちも苦しい気持ちも知っていてそれを乗り超える強さも手に入れることができたので、本当に良いお医者さんになるんじゃないかと思います。彼を本当に誇りに思います。

 

一つ言えるのは模試を持って来る人は受かりやすいということです。これは本当なんです。そして悪くても良くても関係ないんです。持ってきて一緒に客観視するという過程が大事なんです。高3生は必ず模試を持ってくるようにしてください!