小学校は午前中で終わりにしよう!
ドイツでは4年生までが小学生で、5年生から13年生が日本の中高生に対応するようです。
そしてやっぱり、小学校は午前中授業だそうです。
中高生になっても13時か14時には学校が終わるそうです。もちろん土日は休みです。
夏休み等の長期休暇の宿題はなし、だそうです!
これは稲荷塾ドイツ支社(単なる卒業生?)からの情報です。今後フランスやオランダについても調べてみようと思いますが、どうも小学校は午前中で終わるのがヨーロッパでのスタンダードのように見えます。
かつて、算数1年分が稲荷塾では週1回1時間の授業で約2カ月で終わることを発見したとき、小学校って何なんだろうという疑問を持ちました。
私自身の過去を振り返るとき、小学校のときの授業は地獄の苦しみでした。1分で終わるような内容を45分もかけてたらたらと説明するので、究極の退屈だったのです。ですから私はいつも窓の外を眺めていました。時計の針の進みが異常に遅いと感じながら。そしていつも「稲荷君はまた外を見てる!」と怒られたのです。
結局、決められた時間はちゃんと座っているとか、上の言うことには黙って従う、周りの空気を読んで場を乱さない … といったようなことを訓練されていたのです。
要するに、上質な労働力を作るという産業時代の要求に答えようとしていただけなのです。
これが日本の小学校じゃないでしょうか?
小学校が午前中で終わればどんなにいいでしょうか!
テニスクラブでのジュニアコースは午後2時から始めることができます。そうすると、いくら激しく練習したとしても夕方にはレッスンが終わります。
うちの2人の子どもは小学1年から高3の途中までほぼ毎日、夜9時に帰宅するという生活をしていました。競っている仲間たちも似たような生活をしていたので、全国レベルの選手の中で勉強もしていたような子は1人もいませんでした。1人も。
そして、こういう生活を強いるということが、日本では突出した選手が育ちにくいという原因になっているのです。
小学校が午前中で終われば、稲荷塾も午後2時から授業を始めます。そうすると、小学生のうちに数Ⅲまで終わってしまうような子が続々と出てきます。その他、いろんな分野で眠っている才能が開花されていくのです。
学校がすべてではなくなるので、そこに適応できなくても自分の居場所を見つけることができるようになります。今はすごく限定された価値観で生徒が評価されていて、その基準に合わなければ落ちこぼれと認定されるのです。
「学校で過ごす時間が多い分、学校で友達とトラブルがあったりすると逃げ場がなくて、自殺や不登校に繋がりやすい気がします。ドイツだと、余暇が多くて、学校以外にも趣味の時間や校外の友達と過ごせるので、追い詰められることが少ない気がします」by 特派員
当然のことながら、優秀な学生が小学校の先生になろうとは思いません。そこは創造性を発揮できる場ではないからです。
だから、現状では学校の先生には生徒の才能を理解することができません。自分が何かに情熱を傾けて一線で闘ったという経験のない人に分かるはずがありません。
もちろん優秀な先生もいると思いますが、そういう先生が自由に行動しようと思えば、さまざまな制限が加えられ、結果としてつぶされてしまうことが圧倒的に多いのです。
フィンランドでは一番の難関学部が教育学部だそうです。国の将来を担う子供たちを育てる仕事は最も創造的で刺激的だというわけです。日本もそのようにならないものでしょうか?!
こんな状況で、小学校で英語を教えるようにしましょうだなんて、正気の沙汰とは思えません。
小学校を午前中で終わらせれば、英語が必要だと思う家庭は勝手に対策するはずです。なぜ学校で教えることにしようと発想するのですか?!
今や小学生で英検2級を取っているような子どもがいっぱいいるのに、ABCから始めるのですか?
そもそも小学校の先生に英語が教えられるのですか?
誰が考えても民間がするべき仕事です。
ところで、こういう議論は誰がするのでしょうか?
誰も自分が日本の教育を変えられと思っていません。
文科省の偉いさんがルールを決めて、それに従うしかないと思っているのです。たとえどんなアホな案でも!
まずこの辺りから変えないといけないです。
だからこのようなブログを書いてるのですが …