伸びるか伸びないかは性格による
伸びるか伸びないかは性格によると主張している本(題名は忘れました)を読んだことがあります。
おおむねその通りだと思います。
早期教育なんてものはほぼ間違いなく眉唾物だと感じてきました。IQ が200前後の子たちがごろごろいるなどという幼児教育の宣伝もありましたが、IQ の定義がおかしいか、そうでなければ嘘に決まっています。というのは、そういう教育を受けてきたという生徒でそれらしい効果が出ていると思われる子を見たことがないからです。
中学受験も同じことで、これをプラスにすることができる子もいるし、弊害になる子もいます。つまり中学受験自体が良いとも悪いとも言えないということです。
プラスになることと言えば現実的にいい中学に入れることだとか、学習習慣の基礎が身に着くとか、いろいろと挙げることができます。
でも、中には算数特有の変な癖がじゃまをして数学がなかなか入っていかない子も出てきます。もちろんそれは成績が悪い子に多いのですが、かなり優秀な生徒の中にも、数学的発想をする前に何やらわけの分からない図を描いたりしてそこに固執する子がいます。
また中学受験が終わってモチベーションが下がり、相当期間にわたって勉強しなくなる傾向とか、優秀な生徒の中で落ちこぼれるとか、そもそも志望校に落ちて心に傷を負ってしまうケースもあります。
結局、やり方以上に重要なことがあるということです。
開かれた心で向上心をもって取り組む。素直な心で人から学べる。
これらはその人の性格に属する内容で、これらこそが重要だと感じます。伸びるために、それから幸せのために。
ですから、小学生には「勉強が重要だ」などと言わない方がいいと思います。
「好きなことを思いっ切りやりなさい」というスタンスがいいと思います。ただし、好きなことが「ゲームをすることだけ」では狭すぎる気がするので、いろんなことを体験させ、本物を見せるようにすべきです。