学習内容をずっと頭に残すには?
松谷です。
学習内容をずっと頭に残すには?
もちろん、脳科学的には多分、反復とつながりみたいなものだけが、記憶と関係していると思うんです。つまり、忘れたもの覚えられないものは何回も何回も復習せよというのも合理性がありますし、ある程度事実です。
ただ、単純反復というものを置いておいたとしたら、数学を教えていたり学んだりしているときのこちらの実感からすると、
しばらく時間が経った後も残っているような知識って、
多分自分の頭が汗をかいて苦労して得た知識だなと。
講師がわかりやすく説明しても、生徒はわかったつもりになるばかりで、結局はできない。ということはよくあります。一般に講義の学習定着率というのは低いですからね。
ただ、それだけではないようです。
わかりやすく説明されて実際に理解できて、実際に問題を解けたとします。つまり、「わかる」から「できる」という状態になったというやつですね。
しかし、その状態にいったんなったにもかかわらず、自分の頭が汗をかいてないものは結構忘れやすいんですね。
逆に、愚直に自分の頭の汗をかいたものは残りやすいようですね。
そんなことをなんとなく感じる機会がありました。
まあ、でも自分だけだと理解しにくい概念ってありますからね。そういうのを教わるのは王道ですし、そういうものが忘れやすいのも仕方ないとは思います。
まあ、その場合、忘れたタイミングでもう一回考えて今度は忘れないように自分のものとしてくれればいいかなと思います。
もしくは、忘れる前に演習を積むのも有効です。(補充プリントとかね)
実際、教科書の内容とかが本当に1巡目で完璧になるのって難しいんですね。ほとんど不可能に近いのかもしれません。でも何かの機会で戻ってきたときに理解が深まるんですね。
例えば、学校の教科書にしたって、稲荷の独習数学の内容だって本当に完璧に理解していて全部人に講義できるくらいのレベルになっていれば東大京大に余裕で受かるくらいだと思いますが、そんな状態に最初の学習でなることは不可能かなと。そして、最初からそれを目指す必要もないかなと思います。一通り学んだあと、良問の演習などを通じて深まってくれば良いかなと思います。