生意気な子を見て思う
松谷です。
生意気な生徒っています。
正直言ってイラッとしてしまうことはあります。親の顔が見てみたいなんて思うときもあります。(まあ知ってますが笑)
でも、生意気さって実は良い面もあります。
先日、野依さんのインタビュー記事で、
「創造性のある科学者に必要なのは、いい頭ではなく、「強い地頭」。自問自答、自学自習ができないといけない。
それから、感性と好奇心。これが不可欠です。そして新しいことに挑戦しなければいけないから、やっぱり反権力、反権威じゃないと駄目ですね。年配者や先生への忖度(そんたく)は無用です。先生や社会は若者のこの自由闊達(かったつ)な挑戦を温かく見守る必要がある。」
なんてことが書いてありましたが、先人の発言に疑問を持つとか、疑うぐらいが丁度いいとも言えると思うんですね。本当にこいつの言うことは正しいのかなみたいなね。
そうこうするうちに新たに自分なりに小さい発見が出てきますからね。
まあ、とはいえ、度を超えた場合は。。。。
お互い人間ですからねえ。。
そして、生意気だけど、伸びていない子を見ると、素直さもやっぱり重要である気もするんですねぇ。伸びていきやすいように見えますからね。
うーん、やっぱりある程度はバランスなんでしょうかね。
——インタビュー抜粋———–
まずこちらから質問しましょう。科学者として成功するには、何が必要なのか分かりますか。
―― 観察眼やセンスでしょうか。
それらも必要でしょうが、違います。ものすごく単純なんです。自分でいい問題を見つけて、それに正しく答えるということです。この生き方を貫くのです。
―― そう言われますと、新聞記者も同じですね。自分でいい問題を見つけることが一番重要です。
もちろん、そうでしょう。それで日本の青少年の基礎的な学力ですが、PISA(※3)やTIMSS(※4)などの国際調査結果などを見ると、割と頑張っています。
ただ問題は、学びが消極的な点。積極的に定説に対して疑問を投げ掛けたりすることがない。教科書などに書いてあったら、「ああ、それはそうですね」で済ませ、自分で考え「そうじゃないんじゃないか」と、工夫して挑戦しないのですね。
創造性のある科学者に必要なのは、いい頭ではなく、「強い地頭」。自問自答、自学自習ができないといけない。
それから、感性と好奇心。これが不可欠です。そして新しいことに挑戦しなければいけないから、やっぱり反権力、反権威じゃないと駄目ですね。年配者や先生への忖度(そんたく)は無用です。先生や社会は若者のこの自由闊達(かったつ)な挑戦を温かく見守る必要がある。
今の大きな問題は、好奇心を持って自ら問う力、考える力、答える力。これらが落ちているということ。なぜそうなるのかというと、社会全体を覆う効率主義、成果主義のせい。しかも実は本当の成果を求めていない、形だけの評価制度は許せない。評価は本来、人や物の価値を高めるためにあるのですが、そうなっていない。問題の全体像をつかみ、自ら考えて、答えを得るというプロセスがなければ、知力を培うことは絶対にできません。