夢中になれる分野を探す

イチローが引退しましたねぇ。

会見の中でいいことを言っていたので、共有したいと思います。

 

必ずしも得意なことでなくてもいい。夢中になれること、熱中できることを探すことが大切だ。

人より頑張ったといったようなことは言えない。はかりは外にあるわけじゃない。自分自身の中で、ちょっと頑張れたということを積み重ねることが大切だ。

 

いや~ぁ、その通りですねぇ!

ただ、その夢中になれることがすぐに見つからない人もいると思います。

これだ、と思ってもどこかでそれは違うと感じ始め、別の道を探すということもあると思います。

 

まあ、これは私自身の経験でもあります。

私の場合、「将棋だ!」と思った瞬間がありました。寝ても覚めても将棋のことを考え、まさしく夢中になりました。でも奨励会に入ってみると、もっと深い集中のレベルにいる人たちを見ました。谷川浩二とか、南くんとか文吾ちゃんとか。

そしていつしか、自分にとって将棋は人生をかけて取り組む分野ではないと思うようになったのです。

塾を始めてもまだこれが本当に自分の道だとは感じていませんでした。

この仕事が本当に好きだし、天職だと思うようになったのは40を過ぎてからです …

そんなことで、イチローのように若くして夢中になれる分野を見つけて、人生をかけてそれに取り組めた人は幸せな人だと思います。

だけど、そうでなくても、探し続ける姿勢は大切だと思います。

そうしてその夢中になれる分野が見つかるのです。

 

「何となく、みんなが勉強しているからとりあえず勉強しておこうかな」というような感じでは、ちょっと弱いと思うわけです。

勉強の場合、大概はよくできるから好きだとか、人と競争して勝っているから向いていると感じることが多いのですが、それもあまり本質的ではありません。

数学だったら数学そのものが面白く、もっと深く理解したいし、もっと先を見てみたいという気持ちがあふれて来るのが長続きするこつだし、結果的にできるようになっていきます。

まあ、みんながみんな数学の専門家にはるわけではないので、もちろん「そこそこ楽しい」でもいいと思います。でも、全然楽しくないし、集中力も続かないというのであれば、それは方向が違うということです。

 

自分が夢中になれる分野を探し続け、それを見つけ、幸せな充実した人生を送りたいものですね!