残り2週間。1問1問大切に
松谷です。
残り2週間ですね。今までの復習、過去問題などでの時間配分の練習、塾での直前演習問題での演習、家庭での模試問題での演習などを適度なバランスでこなしている時期でしょう。理科などの知識を一生懸命詰めている人もいるかもしれません。
はっきりいうともうそろそろ大量インプットには適さない時期になってきてはいます。それよりは、演習をしながら自分の実力を最大限発揮できるようにするというフェーズです。そして、その中で見つかった抜けを復習する。知識のメンテナンスをする。そんな時期です。
こと数学に関して言うと、この時期に扱う問題は1問1問が重たいでしょう。時間もかかるでしょう。当然初見で解けない問題、間違った問題があるでしょう。しかし、その後が大事です。
決してあいまいにしてはいけません。
その問題が本番に出ると思って復習しなけらばならないのです。
計算ミスなら、計算ミスを自分がしたポイントをあぶりだして、そのミスは自分がよくする類のものなのかを確認し、そのミスは絶対に本番ではしないというところまで意識と行動を結びつけるのが大事です。(例えば、定積分や部分積分のマイナスをし忘れたり、単純なaとuや0と6の間違いとかも含めてですね。)
知識不足や考え方にあいまいな点があるなら不安がないようにその部分を復習しなければならないのです。例えば斜軸回転体で間違ったなら、その根本からきっちり確認して、不安なら類題を解いておくくらいですね。
少しでも不安があるとそこが本番で出がちですし、もし出なかったとしても、その不安な気持ちが他の問題を解くときにも影響してしまいますので。
僕も本番の入試のときに、怖いなということがありました。
本番の問題で、楕円の接線の公式と、eの定義式が問題の中で重要なキーになってたんですね。
実際覚えているはずの知識、復習したはずの知識だったのですが、それでも不安になったのです。
楕円の中心が原点じゃない場合の接線の公式って、やっぱり原点の時と同じようにxの片方とyの片方をx1とy1ってしたらいいんやったっけ。。
eの定義式って、1/tやったっけ、tやったっけ。t→0のときやんな。。t→∞のときが、1/tか。。あれその前はマイナスでもいいんかな。。いや、変形しなあかんか。。
結局、公式を導いて確認したり、値がおかしくないか確認したりしないではいられませんでした。
それくらい、本番ていうのは、自分のなかのあいまいさが露わになってきてしまうものだと思うんですね。
しかし、それでも、僕の場合、なんとか耐えられました。一応、曖昧にしていなかったこと、それぞれの公式や考え方などに納得がいくようにしていたことで、事なきを得たのかなと。
結局最初に解きにいったその2問を完答できたことで、残りの数学の試験全体に気持ちを落ち着けて臨めたなぁという記憶があります。
ここで、僕がしたいのは、大昔のおれ解けたぜなんていう自慢話ではもちろんありません。ほんとにたいしたレベルの受験生でもありませんでしたし。
そうではなく、本番は近いですし、時間は限られていますし、焦る気持ちはわかりますが、1問1問ひとつひとつを大切に積み重ねて欲しいということです。
それがきっと本番で出るのではないかなと思うんですね。
この1球は絶対無二の1球なり。という感じで1球に集中してプレーした松岡修造ですね。
このマイケルジョイスとの対戦を勝ちウィンブルドンベスト8に進出しましたね。