小学校の先生が最も尊敬されている国
松谷です。
A会話の同じクラスでレッスンを受けている生徒さんから、紹介された記事が、フィンランドの英語教育について書いてあるものでした。
フィンランド語は、あまり英語と似ていないのにかかわらず、フィンランドは世界でもっとも英語がうまい国のようです。そして、PISAなどの学力数値も最も高い部類となっています。
それで、まぁいろいろ秘訣などが書いてあったんですが、そのなかで、小学校教育について触れている箇所があったんですね。
もちろん、小学校の英語教育が良いという流れで書いてあったわけですが、それより僕が興味を惹かれたのは次の一節です。
「フィンランドでは、学校の先生、特に小学校の先生が最も尊敬され、人気の高い職業である。先生になるためには、大学の教育学部に受け入れられなければならず、教育学部は医学部と同等に難しい。競争率は10倍以上である。」
ということでした。いやぁ、日本とえらい違いですね。
日本での、小学校の先生と医者だったら後者の方がダントツで人気な印象ですが、フィンランドでは、同じか、それ以上に小学校の先生の方が人気があるようですね。
やっぱり、人気があり、尊敬される職業だと、自然に優秀な人がなろうとしますものね。そうするとさらに教育の質が上がっていくのではないかと推察されます。
別に、今の日本の小学校の先生を貶める目的は全くありません。何故なら僕も小学校の先生になりたいと思っていましたから。自分が自信を持てるようになったのは、小学校のときの経験が大きかったので、小学校の先生には何か人生を大きく好転させてあげられる可能性を感じるんですね。
まあ、今小学生をたくさん教えていて、結局、自分は、小学校の先生になるほど根気はないなぁと感じてもいるので、ならなかったのは正解なのかもしれませんが。全教科を教えつつ、優等生から問題児まで幅広く対応し、保護者もものすごく口出ししてくる?ような状況はかなりタフだと思います。僕の現状は、少人数の小学生に算数数学だけ教えるという状況です。これは、ある意味、僕が唯一対応できそうな形で、僕の元々の夢が叶っているとも言えますので、ありがたい状況だなと思います。
僕個人としては、そもそも、教育って、多分国が1番力を入れるべきところだと思うんですね。なので、教師って1番人気の職業になって然るべきだと思うんですけど、ブラック労働環境だったり、なんだったりで、人気も低下し気味なのは残念ですね。
ちなみに、東大とか京大出て教師になる人はすごく少ないんですね。なったらなったで、東大とか京大出て教師なの?みたいな風潮があるくらいです。それは、あんまり健全な状況ではないなぁと、個人的には思いますね。