結果だけを求めるな!

この前、もう1年近くも塾に通って来ているある生徒から「予習はどんなふうにしたらいいんですか?」などと聞かれてしまいました。

 

予習はテキスト2ページ分の問題を解いてくることです。

まず、その2ページに対応するところを「稲荷の独習数学」を読んで理解し、そしてテキストの問題を解きます。

すると、分かったと思っていたところが実は怪しい理解であったことに気付き、もう一度「稲荷の独習数学」を読み直したり、分かったはずなのに問題を解くことはできないことが分かり、「稲荷の独習数学」の中の類題を探してその解き方を確認したりすることになります。

そうしてテキストの問題を解いてから解答を見て合っているかどうかをチェックします。

 

なのに、その予習の仕方を聞いてきた生徒は、テキストの問題が解けないから、解答を見て納得して、「はい、予習はしました」と言っていたのです。

もっと、もがかないとダメです。

こんな浅い理解で勉強したつもりになっているから、授業に来てから、こちらが想定している理解レベルの二段階、三段階下からスタートしないといけないのです。

そういうことを続けていると、成績がなかなか上がりません。当然楽しくないです。

 

ついこの前、「やり方だけを求めてはいけない。理解しようと努めるべきだ」という記事を書きましたが、今日書いていることはそれにも通じる内容です。

「やり方」という結果に至るまでには多くのプロセスがあり、それを飛ばしてはいけないということです。

力が付いてくるまでは、そのプロセスは楽ではありません。まさしく「もがく」ことになります。

しかし、そうして上がっていってこそ楽しいのであり、揺るがない実力として定着するのです。