大魔神に変身

数ⅠA、数ⅡB、数Ⅲのクラスでは「ノートはとらなくていいよ」と言っています。

板書することは「稲荷の独習数学」に書いてありますから。

それに、板書を写して勉強したつもりになっているのも間違っているからです。それは単なる作業に過ぎません。

ただし、こちらが一生懸命に板書しているのに何も書かないのもダメです。

理想的には、予習段階で「稲荷の独習数学」の中でポイントだと思ったところをノートに整理しておいて、そこに授業中の説明で再発見したようなことを書き足すのです。

 

昨日の数ⅠAのクラスで二次関数の「解の配置」をやりました。もちろん「稲荷の独習数学」に重要事項は全部説明されています。授業ではそれを5つのパターンに分けて整理した内容を板書しました。つまり、ここだけはノートに写しておいて欲しいということです。あるいはもし、それを整理したノートを作っているのであれば、ポイント事項を書き込んでほしかったわけです。

 

はたして、

 

小テストではその中の一番簡単なパターンの問題も含まれていました。いわゆる点取り問題というやつです。

 

なのに、

 

0点だった子がいたのです。

 

一体何を聞いているのでしょうか?

そして、そういう子に限って何もノートに書いていないのです。

これは負けるべくして負けているのです。勝つ意識は0です。

もう私は噴火しまくり、もう一歩で大魔神に変身するところでした。

 

伝達過程で情報が劣化するのは当たり前です。ですからミスが生じます。しかしそれを再確認することで記憶が強固になり、理解も深まります。

ですが、劣化しすぎてイロハの概念も頭に残っていないのであれば、積み上げることは不可能です。

能力の問題もあるかも知れませんが、私には意識の問題に見えます。もし、そこに何らかのモチベーションがあれば、勝つための方法を探すはずです。

私は「そういう意識がある」という前提で話を進めています。勝つ意識のない子にモチベーションを与え引き上げようなどとは考えたこともありません。

だから、そういういい加減な子を前にして我慢することができないのです。

当然、思いっきり怒ります。それを受け止めて姿勢を変える生徒もいます。ここは自分には合っていないと判断する子もいます …

仮にやめることになっても仕方がないと考えています。そういう子がいたままでは楽しくありませんから。