この計算を間違ってはだめ。

松谷です。

小学生部、中学数学、高校数学と、生徒を教えるなかで、どの学年であろうが苦手な生徒がものすごく高い確率で間違える計算があるということに気づきます。

それが、この計算です。

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もちろんほんと簡単な計算ですよ。

ただ、半分くらいの中学数学を習いたての小学生、2、3割くらいの中学数学を苦手な中1生、1割くらいのすごく苦手な高校生が間違えます。

まず、もっともよくあるミスの仕方は、

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これです。結果としてこういうものを書いてきます。

まぁ、こうなる理由は明らかではありますが、

先に、もう一つ、正解だけど絶対やめた方がいい例を紹介します。それが、これです。

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何が悪いかわかりますよね。

つまり、最初に約分をしないという選択をした結果、計算が無駄に煩雑になり、ただでさえミスしやすい人が輪をかけて、ミスしやくすくなるんです。

小学生に教えていると、先に約分するんだよと言ってすぐできる人が半分、2、3回言ってできるようになる人まで含めると8、9割くらい。何回言ってもやらなかったり、忘れる人が1割くらいです。

推奨されてるやり方は、このような感じです。

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つまり、

まずは、約分する。

そして、1番間違いやすい誤答例のようにならないように、マイナスが分数全体にかかってるのを意識しながら(実際には分子にかかっているように考えて)、

頭の中、もしくは、紙の上で、カッコをつけて考えるということです。(慣れてる人は途中式不要です。)

そして、もちろん、マイナス2の分配に注意するということです。

 

高校数学を教えているときに、苦手な子の何人かが、概要を理解していても、この類の計算を間違って正解に至らないということがあったので 、なんとかせないかんと思って危機感を抱いた次第です。(得意な子にはもちろんそんな話はしませんよ。)

小中学校くらいのところで、ちゃんと曖昧にせず積み重ねて欲しいなと思いますし、彼らに教えるときには、そのように教えていきたいと思いました。

中1で入塾する方も、結構いらっしゃいますので、みんな難なく進んで欲しいなと思います。