人の言うことを吸収して実行するのは難しい

松谷です。

人の言うことを理解して吸収して実行する。

 

これ意外に難しいんじゃないかなと思います。

 

第1のハードルは、もちろん、人が言うことを理解することですね。

まぁ、がんばって、理解してください。今日のテーマは、これではないので飛ばします。

 

 

第2のハードルは、実行することです。

 

さて、僕は、理解していても、実行に至らないケースがいくつかあると思います。

 

  1. 実行自体かなり、肉体的、精神的、時間的ハードルが高くて実行できない。
  2. そんなに、大変ではないけど、なかなか面倒くさくて実行できない。
  3. その人の言うことは一理あるかもしれんけど、納得しきれず実行したくない。

などが、思いつきます。

 

さて、今日は、この3番について、少しだけ述べてみたいと思います。

「その人の言うことは一理あるかもしれんけど、納得しきれず実行したくない。」

 

なぜこれを思ったかは、小学生部の指導のときの生徒の反応からです。

 

特に、やや考えが回る子ほどそうなのかもしれません。というより、自分のやり方で多少の成功体験を得てきている子といえるかもしれません。

 

ぼくが、

分数の割り算をする際は、ひっくり返して掛け算にしなされ、そして、全部をかける前の段階で必ず、先に約分しなされと。

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いう指導をしました。上のような感じですね。

 

しかし、まぁ、なかなか実行してくれませんでした。

僕からすれば、いや、ある程度、算数・数学を勉強した中学生以上の人であれば、下のやり方の方が得なのは当たり前なんですが、結構しつこく言ってもそれでも実行してくれませんでした。

 

確かに、上のやり方でも丸なんです。一応そのやり方で計算を成功することはできます。しかも、新しい知識を使わなくてもいいです。

 

下のやり方は、掛け算の時点で約分するという新しい技を使わなければならない分、最初の心理的ハードルが高いです。しかし、そこにさえ慣れてしまえば圧倒的に楽です。

 

こういうときに、上の成功できるけどってやり方を続けてしまう人は結構います。

 

でも、ほんとにできる人、勉強的な能力が高い人は、自分の過去の成功体験にとらわれすぎず、冷静に判断して、あーこちらの方がいいな、こちらの方が得ですねっ、て感じで吸収して使っていける人です。

 

 

じゃあ、上のある意味頑固な人はどうすればいいのでしょうか??

 

そういう人は、自分でミスしたりしながら、痛い思いをしたりしながら、自分で真に納得をしてから使うという過程を経るしかないのかなと思います。

 

まぁ、僕はこの過程も完全に無駄だとは思いません。そうやって、納得が完全にいったら、自分の中に確固としたものとして残るからですね。

 

まぁ、ただ時間がかかるんですよね。

 

学ぶことはいっぱいあります。全てを自分の経験から学ぶというのはどうしても時間がかかります。特にこの複雑化した世の中ではそうでしょう。(パソコンの中身を作ったことがないからパソコンを使わないっていうのは無理ですよね。)

 

なので、やっぱり、先人の知恵をうまく、吸収して実行する必要があると思うんですよね。

 

ただ、うまく実行につなげたくなるためには、教える人が信頼できる人である必要があります。

 

もしかしたら、彼にとってはまだ僕は信頼に値しない教え手なのかもしれません。

 

でも、それもいいと思うんですよね。少しずつ信頼を得るのもこちらの仕事でもありますしね。

 

 

 

まぁ、こんなこと言ってますけど、僕も頑固な方でしたね。

 

はっきりいって、稲荷先生みたいな数十年やってるような人が教えるやり方なんて吸収した方がいいに決まってるんですね。

 

それでも、結構自分のやり方を貫いてしまっている時がありましたねぇ。

 

その分、結局、痛い思いをしたこと、損をしたことってあった気がしますね。

 

ただ、同じくらい自分のやり方を変更したこともありましたね。

 

それくらい不思議と信頼できる先生だったんですね。

 

まぁ、そんな先生に僕もなりたいなと思います。

 

あとは、生徒に、なぜそのやり方を採用すると得なのかって話はできるだけしたいなと思います。

新しいやり方の導入を提案する場合は。