化学講座

昔、下野君というチューターがいました。

化学の短期講座をやってくれるというので、生徒を集めたら、衝撃的な内容だったので、その後「シモン大先生」と呼ばれるようになりました。

ちょうど松谷君もその講座に参加したことがあり、すごく助かったと言っていました。

まあ、かっこよかったですねぇ。

京大や東大を志望している受験生を前に、開口一番「僕は君らの何倍も勉強して来た。それで悟った。京大の3番、4番は15分で満点が取れる。これからそのやり方を君らに伝える!」と言って、休憩もなく約4時間、早口でしゃべり続けたのです。

京大の3番、4番は有機化学、高分子とほぼ決まっています。それで、今は理科の試験時間が3時間ですが、当時は2時間半だったので、化学には75分かけてよいことになっており、そのうち3番、4番には35分から40分かけるというのが一般的なところですが、それを15分で満点が取れると主張したのです。

しゃべっている内容、雰囲気共にまさにカリスマでした。

それで、シモン大先生 …。

 

ところで、うちの息子も化学だけ異常に得意です。

彼の考え方はシモン大先生と似ているところもあり、全く正反対のところもあります。

違うところは、3番、4番にはたっぷり時間をかけてもいいと考えているところです。時間をかけても、そこで満点近く取ってしまうと、非常に有利になると考えているようです。

いずれにしても、有機で点数を取らないといけないということははっきりしており、京大の問題の場合、理詰めで攻めると時間がかかり過ぎるので、全体を俯瞰して、こういうことやろ?と結論が見えて、それを検証するというやり方ができるようになれば、点数が伸びます。

その考え方は数学でも使える場合がありますし、この技術も含めて、化学の勉強の仕方について、語りたいことがあるらしく、息子から塾生を集めてほしいという要望が出ました。

彼にシモン大先生のようなカリスマ性があるかどうかは謎ですが、おもしろそうなので、来週の土曜日3時から5時まで3階教室で化学講座を開いてみることにしました。

さて、どうなるでしょう?!