地頭とは?②

松谷です。

前回、

地頭とは?①

で、地頭というものがどういうものだと一般的に考えられているかと、それを伸ばす時期や方法について述べました。

そして、地頭があるならばあるにこしたことはないというお話をしました。

そこで、出てくる疑問や嘆きは、地頭の開発が終わったとされる学年の子は、もうどうしようもないのか?というものです。

そんなことは、ありません。道はあるのです。

それは、

  1. 効率性の追求
  2. 継続性の確立
  3. 目的意識の芽生え

です。

 

1.効率性の追求

地頭がめちゃめちゃいい子は要はかなり要領の悪いやり方をしてても、戦略が劣っていたとしても、そのパワーや理解力でなんとかしてしまう場合があります。

例えば、高3から勉強を始めて、定番と言われるような、「青チャート1A、2B、3」と「1対1対応の演習1、A、2、B、3」と「新数学スタンダード演習1A、2B、3」「新数学演習」「過去問」をやったら東大理三受かっちゃいました。みたいなありえないパワーとか。

学校の教科書と過去問を、やったら、東大京大余裕でした。みたいな難度の飛躍をものともしない理解力発想力の鬼みたいなタイプとかです。

ただ、これはなかなか真似できません。

なので、ここは目的に絞って効率性や戦略を追求することが非常に有効になります。

例えば、ほんとに重要なポイントに絞った質の高い問題から、質の高いポイントのみを使える形でプロの教え手から吸収するとか、カリキュラムを大学受験に最適化して学んでいくとかそういったものです。それにより、地頭を乗り越えた結果を十分に出せます。

2.継続性の確立

地頭がいい人は、実はすぐ出来るようになってしまって飽きてしまうという場合もありますし、ぱっと理解してしまったことで、逆に記憶に残らないということも実はあります。

例えば、僕の姉は、正直僕の100倍くらい地頭がよい人間だと思いますが、幼いころすごく何事にも飽きやすいというような状況でした。一方で、僕はそんなに飲み込みが良い方ではなかったのですが、苦労する分できるようになる楽しさだったりがあって、わりに取り組んだことを長めに継続してやっていくことができた気がします。

特に数学や英語などの学習は、一瞬で完結するようなものではありません。なので、すごく冴えている人だとしても、適当にやっているだけでは結果が出ません。継続性を確立すれば、そういう人たちにも十分に勝てる可能性があるのです。

 

3.目的意識の芽生え

継続性ともすごく関係がありますが、小学生くらいまでは物事をやるときは、なんとなくであったり、親主導でやることが多いです。

しかし、中学生や高校生になるに従って、しっかりした自分事として目的意識を持った人が明らかに強くなります。

例えば、自らの意思で、こういう医者になりたい、と強く思っているような子は自分の弱点を埋めていく手段をどんどんととれていくのです。

 

 

ということで、長くなりましたが、地頭があるにこしたことはないです。

しかし、地頭がなくても、「効率性の追求」、「継続性の確立」、「目的意識の芽生え」で十分に挽回していくことができるのです。

 

数学においては、稲荷塾は、「効率性の追求」を行っています。地頭が良い子はさらなる結果を、地頭がそんなに良くないなって子はその中で最大限の結果を得やすいのではないかと思います。