日々30分の勉強

数ⅠA、数ⅡB、数Ⅲの授業と演習の授業は大きく変わります。

前者ではまず、今後使うことになる技術を身に付けるということが大きな目標になります。

その中でも数ⅠAは入り口のところになるので、勉強の仕方のイロハから何度も繰り返し説明する必要があります。

昨日の数ⅠAの授業でも、復習ノートを作りそれを利用することの大切さを話しました。

まず、覚えるべきことを覚えていなければ勝負にもなりません。特に三角比に入り、その覚えるべきことが飛躍的に増えました。この後、数ⅡBに進んで行くとますます増えます。

ですから、ここでもう一度、勉強の仕方を確認しておかなければならないと感じたのです。

具体的には日々30分塾の勉強をするということですが、これは絶対に重要です。

しかし、簡単なようで、これが非常に難しいのです。

ただし、実行すれば、すぐに自分がどんどん成長していけることを実感するはずです。

それに、やると決意しさえすれば、誰にでもできます。

みんなはときどき、そんなに頑張る必要はないように感じることがあります。大体分かっているから、そこまで繰り返す必要はないだろうと思ってしまうのです。

そんなことはありません。大体分かっていると思うこと自体が非常に甘いのです。

私の授業ではしょっちゅう当てられます。「前回、余弦定理をやったね。どんな内容だったっけ?」てな感じです。そこで、一言「えっと」と言ったらもう負けです。

「えっと」と一呼吸おいてからでないと出て来ない知識は浅いです。瞬間的に出て来ない限り、使い物にならないということを知ってほしいです。瞬間的に出て来るようにしてこそ、AとBを使ってCを考えるというようなことができるようになります。なのに、Aを出すのに「えっと」、Bを出すのに「えっと」ではCを考えることができないのです。

さらにレベルが上がれば、「じゃあ余弦定理を証明してちょうだい」なんてことをやりたいのです。Aが鈍角のときとそうでないときを場合分けしてきっちり証明するのはそんなに簡単なことではありません。

つまり、「分かった」にもいろんな段階があるのです。

それを深めるためにも「日々30分の勉強」が必要です。

まず、これができるようになってほしいです。

大げさかも知れませんが、これができるようになれば、彼らの人生が変わります。