東大・京大受験に中学数学の先取り学習は必要?

「東大や京大を目指すなら、小学生のうちから中学数学を先取りしないといけないのでは?」
そんな不安を抱く方も多いかもしれません。

東大・京大受験専門の稲荷塾は小学5年生から高校3年生まで幅広い学年を対象に指導しており、実際に小5から中学数学をスタートする生徒も少なくありません。

このコラム記事では、東大・京大レベルの受験を見据えた場合、中学数学の先取りが必要かどうか、先取りのメリットや注意点も含めて詳しくお伝えします。これから先取りを検討している方の参考になれば幸いです。

先取り学習は「必須」ではない

まず結論から言うと、東大・京大を目指すからといって中学数学の先取りは必ずしも必要ではありません

ここで言う「先取り」とは、中学数学を学校よりも早いペースで進めたり、小学生の間に中学数学の学習を始めたりすることを指します。

では、なぜ必須ではないのでしょうか?

多くの受験生がそうであるように、高校受験を終えて高1から高校数学を本格的に始めても十分間に合います。たとえば、理系であっても高2の春から夏頃までに数IAから数IIICを一気に終わらせるカリキュラムで学べば、その後1年半〜2年の演習期間を確保することができます。これは、英語や理科などの他科目の学習を考えても、東大・京大に現役合格する上で非常に現実的で効果的なスケジュールです。

ただし、高校受験をして進学する高校の進度では早くても高3の夏頃に数ⅢCの授業が終わることになります。
これでは、受験当日までに十分な準備ができない可能性が出てくるので、高校入学後の早い段階で中高一貫校のような学習ペースに追い付くことをお勧めします。
稲荷塾の通信講座であれば個別の進度で学習を進められ、ゆっくり進めても1年半で高校数学の全範囲を学びきることができます。

先取りのメリットもある

もちろん、中学数学の先取りをすることで得られるメリットもあります

■ 中高一貫校の場合

先取りとの相性が非常に良いのが中高一貫校です。たとえば、中1の間に中学数学を終えると、その後3年間かけて高校数学をじっくり学ぶことができます。残る高2・高3の2年間を演習に充てれば、東大理三や京大医学部といった超難関学部を目指すことも視野に入ってきます

■ 公立中学の場合

公立中学校に通う場合でも、中1で中学数学を終えて中2で数IAに進むと、高校入試の問題がかなり簡単に感じられるようになります。その結果、入試に余裕を持って対応できるだけでなく、高校に入ってからの学習にも大きなアドバンテージとなります。

中学数学の先取りには参考書「最速最深中学数学」とその対応テキストがオススメです。

中学数学を深く、最短で学べるように教材が構成されており、少し難しめの小テストで学習内容を理解できているか確認しながら進められます。
中高一貫校で多く採用されている体系数学にも対応し、基礎から発展的な内容まで1つの教材で完結します。

先取りをする際の注意点

ただし、先取りにはいくつか注意点もあります

■ タイミングを間違えると意味がない

公立の中学生が先取りをするなら、中1のうちに中学数学を終えることが重要です。中3になると高校受験の対策が本格化するため、中2までしか高校数学を進める時間はありません。

■ 早ければ早いほど良いわけではない

また、「できるだけ早く始めた方がいい」と考えがちですが、早ければいいというものではありません。数学の理解には個人差があり、無理に進めると理解が追いつかず、学ぶ楽しさを失ってしまうという失敗もあります。

学年や年齢ではなく、本人の理解度と学習意欲に応じて進めることが大切です。

まとめ:必要ではないが、有効な戦略のひとつ

中学数学の先取りは、東京大学・京都大学合格のために絶対必要なものではありません。しかし、うまく活用すればその後の勉強をスムーズに進める大きな助けになります。

無理なく、そして確かな理解を積み重ねながら進めることで、受験に向けた土台をより強固なものにできるでしょう。算数を終え、家庭での中学数学の先取りを検討している方は、お子さんの現在の理解度と目標に応じて、最適なスタートのタイミングを選んでください。

稲荷塾では中学数学の学習を効果的に進める方法を紹介しています。下のボタンからぜひチェックしてみてください。