ピアノ …

最近、ますますピアノにはまり、暇さえあれば練習している感じです。

それに、YouTube でもいいレッスン動画がたくさんアップされているので、ついつい観てしまいます。

その中で一番のお気に入りは平林遼さんです。

https://www.youtube.com/watch?v=0bMUSuaQKMI

この方は指揮者をされていて、いわゆるピアニストではありませんが、ネットで観ることのできる数多くのデモ動画よりずっと上手いと思います。それに、何と言っても説明が分かりやすいです。

ですが、なぜか登録者数は5000人ほどで、私がイマイチと感じている方々より断然少ないです。

どうしてなんでしょうか …

まあ、YouTube で人気が高まるということは、また別の要素が必要なのかも知れません。

 

ここで昔話を一つ。

私は乙訓中学(現、勝山中学)の出身で、当時合唱指導の有名な先生がいて、確か河童先生と呼ばれていたと思いますが、その方の影響で全国の合唱コンクールで優勝したとか、今回は準優勝だったとか言いながら盛り上がっていました。そのメンバーの1人と親しかったこともあり、高1のときの夏休みに彼に弟子入りしてピアノを習ったことがありました。

彼は指揮者志望で、あるとき彼が部屋を暗くしてベートーベンの第5のレコードを流しながら指揮棒を振り始めました。第2楽章に入ったところでふと見ると、何と彼は泣いていたのです。

まあ、何が起こっているのか分からないまま、何かに打たれたような感覚になりました。

それで弟子入り。

約40日、日々10時間以上練習しました。

そして悲愴の第1楽章がそこそこ弾けるようになったのではないかと思ったとき、別の友人宅でぽろぽろとやってみたわけです。

しかし、弾いた家がよくなかったです。小室弥寿彦のお母さんは声楽家で、家にはグランドピアノが2台か3台置いてあったと思います。小室もピアニスト志望で、上手いという言葉で表現できるようなレベルではありませんでした。

私の演奏を聴いた彼はふっと笑い、こうすんねん、とか言って本物の演奏を見せてくれたわけです。

まあショックでしたねぇ …

その直後に奨励会に受かったこともあり、いや、やっぱりそのときのショックにより、私はピアノをやめました。

もうあれから50年か …

小室とはその後、付き合いはなくなりましたが、作曲家になって活躍しているという噂は耳にしています。