理解vsやり方

堀川にしても北野にしても、自分が学年で何番ぐらいにいるかが分かるようになっています。

ところが、その順位と私が何番ぐらいだろうと思っているのが一致しないことがあります。

たとえば10番だと本人は言っているけれども、50番以下に見えたり、逆に40番ぐらいだと言うのに、こちらから見るとどう見ても10番以内の実力に見えたりするということがあるのです。

学校での順位は成績で決まりますが、成績がいいという場合、2種類のタイプがあるのです。

1つはよく理解しているということであり、もう一つはやり方を知っているということです。

どちらも同じように点数をとりますが、内容は随分と違います。

単にやり方を知っている場合は、まず、忘れやすいです。しばらく時間が経つとできなくなっていくのです。それから、応用力がなく、問題が複雑になったり、他の技術と並行して使わないといけないような状況では使えなくなります。

今回、演習1クラスで高2生にも直前演習に参加してもらいました。もちろん彼らにとっては直前ではありませんが、高3生と同じ授業を受けて来ているので、同じように直前演習に参加して、模擬的に直前の雰囲気を味わってもらったのです。

その成績を見ながら、理解を求めているのか、点数を取るやり方を求めているのかの傾向の違いがはっきりと点数に現れていたので、もう一度確認しておかなければならないと感じました。

理解を求めるべきです。

点数を取るためのやり方を求めても意味がありません。そういう姿勢では東大や京大には届きません。